住む人がいなくなったことや劣化などが理由で、思い出の詰まった実家の解体を検討することもあるでしょう。
実家解体が迫るにつれて、
「実家解体がとても寂しく後悔してしまいそう」
「実家解体のお祓いはしないと祟られる?」
などと、悩みや不安をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、実家解体を気持ちよく進めるための方法やお祓いの必要性、解体工事で後悔しないためにやるべきことについて紹介します。
解体工事のプロである「株式会社上池解体興業」が初めての方にもわかりやすく責任を持ってご説明しますので、参考にしてみてください。
実家解体前には気持ちの整理が大事
実家解体前には家の片付けや各種手続きはもちろんのこと、自分自身や家族、親戚など実家に思い入れがある人の気持ちの整理も大事です。
とはいえ、解体工事前にはさまざまな手続きに追われるため、気持ちに余裕がなくなってしまいがち。そのため、古い家の思い出を引き継ぐための時間を作れず、解体工事が終わってから後悔する方も少なくありません。
解体してしまってから後悔しないためにも、これから「よくある後悔の原因」や「気持ちよく進めるためのポイント」を確認していきましょう。
家の解体前後の気持ちとは?後悔する原因4つ
長年親しんだ家との別れとなる場合も多く、家の解体前後には「辛い」「寂しい」といったネガティブな気持ちになる方も少なくありません。こちらでは「家の解体で後悔する原因」について、以下の4つを紹介します。
- 1.お清めをしなかった
- 2.家の解体前に片付けをしなかった
- 3.害虫が発生して近所トラブルに発展した
- 4.家の解体と同時に思い出もなくなる気がする
更地になってから後悔しないためにも、よくある後悔の原因を今のうちに確認してみましょう。
お清めをしなかった
先祖代々引き継いできた家を解体することになったが、「お清めの儀式」をしていないためにご先祖様に恨まれるのではないかと不安に駆られる方がいらっしゃいます。
また解体前に施される「解体の儀式」をしなかったために、古い家に対する「想い」をうまく断ち切れず、悲しさが続いているといった声もあります。
お祓いなどの儀式は義務はなく、あくまで気持ちの問題ですが、やらずに後悔するよりもやっておいたほうが良いかもしれません。解体前後に参加したい儀式については後述しますので、参考にしてください。
家の解体前に片付けをしなかった
思い出の品が多い「古い家の解体」においては、家の片付けを怠ったことで後悔する場合も多くあります。例えば、処分した家具が実は価値の高い骨董品だった場合や、思い出の品が不用品と一緒に処分されてしまった場合など、処分後に気付く後悔が大半です。
押入れの奥や普段使わない倉庫などに大切な物が残されている可能性もあるため、解体前には片付けの時間を設けると良いでしょう。
害虫が発生して近所トラブルに発展した
ずっと放置されてきた「空き家解体」では、害虫が原因で近所トラブルに発展してしまい苦労するケースも少なくありません。例えば、ゴキブリ等の害虫は解体工事と同じタイミングで近くの家に移動し棲みついてしまうため、近隣住民からのクレームにつながります。
近所からの苦情により解体工事が止まってしまい、工期が延長になってしまう事例もよくあるため、害虫問題は早めに対処することが重要です。
家の解体と同時に思い出もなくなる気がする
「実家の解体工事が辛い」という意見で最も多い原因が、「解体と同時に思い出もなくなる気がするから」です。
自分の成長とともに一緒に過ごした実家には、家族との思い出がたくさん詰まっています。そのため実家が解体されると、思い出と居場所を失う喪失感が募る方も多いでしょう。
とはいえ、一度話が進んだ解体工事を止めるわけにはいきません。後述する大切な思い出を少しでも多く残す方法については、後述する「写真や動画で想い出を残す」を参考にしてみてください。
実家解体を気持ちよく進めるポイント6つ
前述した「後悔する原因」を踏まえて、こちらでは「実家解体を気持ちよく進めるポイント」について、以下の6つを紹介します。
- 1.お祓い儀式に参加する
- 2.大切な木材は再利用する
- 3.写真や動画で想い出を残す
- 4.大掃除で家財を整理する
- 5.傷入れ式で家に感謝の気持ちを伝える
- 6.家の解体前にお世話になった人に挨拶をする
業者を介さずとも気軽に実践しやすい例も解説していますので、参考にしてみてください。
1.お祓い儀式に参加する
日本人は信仰心が強い方も多く、家の解体前後にお祓い儀式が実施されます。
お祓いは義務ではありませんし、費用もかかりますが、解体前後のお祓い儀式に参加することで、神様から祟られる不安を解消し安心して解体工事を進めることができるでしょう。
お祓いの目的にあわせてさまざまな儀式がありますので、業者にお祓いをしたい旨を伝え業者に相談してみてください。(詳しくは後述)
またお祓い儀式の参加が難しい場合には、「お米・お酒・塩」などを個別で用意し、自分自身で家のお清めをするのも一つの方法といえます。家族や親族と話し合い、みんなの気持ちが納得できれば形にとらわれずとも良いでしょう。
2.大切な木材は再利用する
「古い家の思い出が失われて寂しい」方には、柱や欄間などの木材を「新しい家に再利用する」方法がおすすめです。
例えば、子どもの身長が刻まれた柱をオブジェとして新築に埋め込む方法や、欄間を机やイスなど家具にリメイクするなど、さまざまな活用方法があります。
ただし木材の再利用は高い技術が求められるため、木材の資源リサイクルしか扱ってない業者もあるため注意が必要です。そのため木材を別の形で再利用する際には、あらかじめ業者に確認をとるようにしましょう。
3.写真や動画で想い出を残す
解体前に家の様子を写真や動画に収めることで、想い出をいつでも見返せるようになります。特に動画では古い家特有の「床や扉がきしむ音」まで残すことができるため、家の質感をよりリアルに残せる方法としておすすめです。
また解体の途中経過を写真やビデオに残すことで、「古い家がなくなる」実感を徐々に感じることができるため、急激な喪失感に襲われずに済む良さもあります。
なお解体中は施主側が申し出ないと、家の様子を確認できる機会がない場合もあります。そのため解体の途中経過を記録したい場合には、事前に解体業者に了承を得る必要があるので注意してください。
4.大掃除で家財を整理する
実家に「ありがとう」の気持ちを込めて、大掃除をすることで部屋がすっきりすると同時に気持ちも前向きに切り替えることができます。特に家財の整理をする際には、不用品と残したい物とを間違えずに分別するのが後悔をなくすポイントです。
また大掃除のタイミングで害虫駆除をしておくと、害虫が近隣へ迷惑をかけるトラブルを防ぐことができます。
5.傷入れ式で家に感謝の気持ちを伝える
長年お世話になった家に感謝を伝える方法は、お祓い儀式や記念撮影だけではありません。
「傷入れ式」と呼ばれる方法では、「ありがとう」等の感謝のメッセージや家との想い出を壁や柱に書くことで感謝の気持ちを形として残せます。また個人で傷入れ式を実施する際には、事前に「酒・米・塩」で家を清めてから始めるようにしましょう。
直接家に感謝の気持ちを伝えられるだけでなく、最後に楽しい思い出も作ることができるため、後悔が残りにくい方法としておすすめです。
6.家の解体前にお世話になった人に挨拶をする
解体後引っ越す場合や、家で一緒に遊んだご近所さんがいる場合など、お世話になった人には家の解体を伝えに挨拶をするのもおすすめです。家を通じてつながりがある人と話をすることで、懐かしい思い出がよみがえり、解体の悲しい気持ちから切り替えるきっかけとなるでしょう。
またご近所さんに挨拶をしておくことで、解体工事で発生する騒音や振動などが原因で近所トラブルに発展する可能性を減らせるメリットもあります。近所への挨拶回りは解体業者が実施するケースも多いため、事前に相談してみてください。
気持ちだけ?家屋解体前後にお祓いをする理由とは
家屋解体前後のお祓いは、神様からのご加護により工事中の「災厄を防ぐため」大切な儀式です。
例えば解体前に実施される儀式「解体清祓」は、これまで家屋を守ってくれていた神様に家屋を取り壊す事情を伝え、「神様の気を抜く」意味があります。解体清祓をしなかった場合には、解体と同時に居場所を失った神様の「気に障る」ため、あらゆる災厄が身に降りかかるといわれています。特に長年暮らしてきた家や愛着深い家の場合には、強い神気が宿っている可能性があるため、お祓い儀式をしておくと安心です。
ただし解体前後のお祓い儀式は「神道」の考え方に基づいているため、宗派やお寺によっては必要でない場合もあります。お祓い儀式は宗教的な意味合いも強いため、親戚や家族の宗派を確認のうえ実施するようにしましょう。
【家屋解体前後】気持ちを切り替えるために参加したい儀式
家屋解体前後にはいくつかの儀式が実施されます。解体前後に実施される「6つのお祓い儀式」の概要とタイミングについて、以下の表にて確認してみましょう。
儀式名 | 概要 | タイミング |
解体清祓式 | 家屋を守ってくれていた神様に感謝と、取り壊しする旨を伝える儀式 | 解体前 |
魂抜き | 魂が宿っている仏壇や神棚に対して、読経により魂を抜く供養の儀式 | 解体前 |
井戸祓 | 神職を通じて井戸の神様に感謝を伝える儀式 | 解体前 |
樹木祓 | 伐採前に木の神様に感謝を伝える儀式 | 解体前 |
地鎮祭 | 土地の氏神様に土地を利用させてもらう許可と、新築建設工事の無事を祈る安全祈願の儀式 | 新築着工前 |
上棟式 | 家屋の守り神と大工の神に棟上げを無事に終えられたことに感謝を伝え、新築建設完了までの無事を祈る安全祈願の儀式 | 新築の骨組みが完成し棟木を取り付け後 |
上記のうち、「解体清祓式・魂抜き・井戸祓・樹木祓」などの解体前に実施されるお祓い儀式は、解体業者を通じて神社やお寺に依頼できる場合があります。
一方で解体後に実施される「地鎮祭・上棟式」は、解体業者ではなく新築建設の業者に相談する必要があるため、注意してください。いずれも神様に感謝を伝える大切な儀式ですので、各業者に相談すると良いでしょう。
なお、詳しいお祓い儀式の流れや費用相場については、「家の解体時のお祓いは自分でできる?流れや注意点も解説」を確認してみてください。
家屋解体で不安な気持ちにならないための注意点3つ
家屋解体を安心して進めるうえで、いくつかの注意事項があります。こちらでは「家屋解体で不安な気持ちにならないための注意点」について、以下の3つを紹介します。
- ・業者選びに時間をかける
- ・家族と話し合う時間を設ける
- ・業者とのコミュニケーションを積極的に取る
家屋解体を依頼する前に、それぞれ確認しておきましょう。
1.業者選びに時間をかける
家屋解体で不安な気持ちにならないためには、「解体業者の選定」が重要です。
なぜなら業者選びに失敗すると、「残して欲しかった柱が壊されていた」「傷入れ式に対応してもらえなかった」といったように、希望が通らず後悔する可能性があるからです。
また業者を選ぶ際には、業者が運営するホームページの「施工事例」や「スタッフブログ」などを参考に、業者の【実績】や【人柄】をしっかりと確認したうえで依頼すると良いでしょう。
2.家族と話し合う時間を設ける
家の解体工事を依頼する前には、家族と「解体について話し合う時間を設ける」ことをおすすめします。
特に祖父母世帯から住んでいた古い家を解体する場合には、「愛着がある家の解体に気が進まない」といったように家族から反対されることが多いため、家族の意向を聞き納得したうえで進めると良いでしょう。
家を完全に解体してしまうと何も残りません。家に関わるすべての人が満足いくように、話し合いを重ねることが大事です。
3.業者とのコミュニケーションを積極的に取る
家族との話し合いに加え、解体を依頼する「業者とのコミュニケーションも積極的に取る」ことも重要です。実際、「見積もりにない工程が勝手に追加されていた」といったように業者とのトラブルが発生し、悲しい気持ちや不安な気持ちになったという声も少なくありません。
安心して解体工事を進めるためには、解体工事が開始されてからも工期進捗の確認や、お祓い儀式に業者にも参加してもらうなど、業者とのコミュニケーションを大事にしましょう。
家の解体を気持ちよく終わらせたいなら解体業者がおすすめ
家の解体工事を気持ちよく終わらせたいなら、「解体業者」がおすすめです。もちろん、リフォーム会社や建設会社、工務店など、さまざまな業者に解体工事を依頼できます。
とはいえ、エクステリア工事会社など解体専門でない会社は解体前のお祓い儀式や木材の再利用など、柔軟に対応できない可能性があります。
また建て替えの際に工務店に解体を依頼してしまうと、下請けの解体業者とコミュニケーションを取る機会がなく、希望通りの解体工事ができない可能性も。
だからこそ、高度な解体技術を持つ「解体業者」に直接依頼するのがおすすめです。 解体工事に関する後悔をなくすためにも、依頼する業者をしっかり検討しましょう。
まとめ
家の解体前後では必要な手続きだけでなく、自分自身や家族の気持ちを整理することも大切です。
特に実家解体が決まると、長年連れ添った友人を失うような大きな喪失感に駆られる方も少なくありません。また初めて解体を依頼する方のなかには、「お祓いや害虫駆除はどうすべき?」といった心配事も出てくるでしょう。
家の解体を通じて「不安な気持ち・悲しい気持ち」にならないためには、家族・近所・業者との密なコミュニケーションが重要です。また解体を依頼する際には「建設業者やリフォーム会社」など解体のプロではない業者ではなく、解体に精通する「解体業者」へ直接依頼が安心です。
東京都目黒区の株式会社上池解体興業(BOCCOS/ボッコス)では、建物の解体工事をフルサポートしております。東京都内を中心に関東地域において空き家・木造住宅などの解体工事を承っており、豊富な実績があります。また当社では契約に至るまでに丁寧なヒアリングを心がけておりますので、初めての方でも安心してご利用いただけます。お見積もりは無料ですので、「電話・メール・LINE」からお気軽にお問い合わせください。