家の解体前には解体業者に家の中を片付けてもらうことができます。
初めて解体を依頼する方のなかには
「そもそも何を片付けるの?」「業者に片付けてもらうと高額な費用を請求される?」
などと、お困りの方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、解体前に片付けるべきものや片付け費用、業者に片づけを依頼する際の注意点について紹介します。解体工事のプロである「株式会社上池解体興業」が初めての方にもわかりやすい情報を責任を持ってご説明しますので、参考にしてみてください。
家の片付けは解体業者にまかせられる!
実は家の片付けや家財の処分は解体業者に任せることができます。
とはいえ、「どこまで片づけを業者に任せられるのか」「どの家財が処分対象なのか」といった疑問がある方も多いでしょう。そこで「解体業者に片づけを依頼した方が良いもの」と、「自分で処分する方が良いもの」を簡単に紹介します。
例えばタンスやダイニングテーブルなどの「木製の大型家具」は、家の解体で出る木材と一緒に処分してもらえるため業者に頼むことをおすすめします。一方で「一般ゴミや大型家電」は、業者に依頼すると高額な回収費用がかかるため自分で処分する方が安く済むでしょう。
このように、片付けるものによって適切な処分方法が異なります。
記事後半にて、種類別に解説していますので、参考にしてください。
解体前の家の片付け方法5つ
自分で片付ける方法以外にも、さまざまな業者に家の片付けを頼めます。
- 1.解体業者に処分してもらう
- 2.不用品回収業者に依頼する
- 3.遺品整理業者に片付けてもらう
- 4.ゴミ屋敷専用の片付け業者に任せる
- 5.自分で処分する
それぞれのメリットについてもあわせて解説しますので、片づけ方法選びの参考にしてみてください。
1.解体業者に処分してもらう
解体前に家の中にある家財やゴミが残っている場合には、「解体業者」が片付けてくれます。特に物であふれる家や遠く離れた実家など片付けが大変な場合に、自分で片付ける労力をかけずに済むメリットがあります。
解体前の片づけを完全に任せるか、または一部施主側で行うかによって見積もりや工期が大きく変わってきますので、問い合わせの際や見積もりの段階で相談しておくと安心です。
2.不用品回収業者に依頼する
「不用品回収業者」に依頼することで家の中の片付けを任せられるうえに、状態が良い家電・家具は買い取ってもらえるメリットがあります。家財回収が専門の業者や、清掃までサービスしている業者など、さまざまな業者があるため比較検討してみると良いでしょう。
また不用品回収業者に買取可能なものを引き取ってもらい、残った不用品を解体業者に回収してもらうのも一つの方法としておすすめです。
3.遺品整理業者に片付けてもらう
亡くなった親が住んでいた実家の片付けは、「遺品整理業者」に依頼する方法も一つです。遺品の買取はもちろんのこと、供養や室内の特殊清掃までサービスを提供している業者もあります。ただし買取が専門ではないため、お金に換えることを目的にしているのであればおすすめできません。
特にほかの業者に依頼するとゴミ扱いされてしまう故人の大切なものに対して、丁重に扱ってもらえる良さがあります。
4.ゴミ屋敷専用の片付け業者に任せる
長年放置してきた空き家や、ゴミ・不用品で溢れ返っている家の片付けは大変。そこで「ゴミ屋敷専用の片付け業者」に、家の片付けを丸投げするのもおすすめの方法です。
ゴミ屋敷清掃業者のなかには、害虫駆除までサービスで行なっている業者も。そのため大量のゴミを片付ける手間をなくせるだけでなく、害虫発生が原因の近所トラブルを防げるメリットもあります。
5.自分で処分する
業者に依頼しない場合には、自分で家の片づけや家財の処分をする必要があります。
自分で処分する場合には、以下のようにさまざまな手段があります。
- ・専門の買取業者に査定してもらう
- ・リサイクルショップに持ち込む
- ・ネットオークションやフリマアプリに出品する
- ・自治体の粗大ゴミ回収に出す
- ・地域の住民に無料で譲る
不用品ごとに最適な処分・買い取り方法を選べるメリットがあるため、少しでもお得に家財を処分したい人にとって特におすすめな方法です。
家屋解体前に片付けるべきもの
家の解体前にはそもそも何を片付けると良いのでしょうか。
こちらでは「家屋解体前に片付けたほう良いもの」について以下の3つを紹介します。
- ・一般ゴミ
- ・粗大ゴミ
- ・家電製品
業者に依頼すると高額な費用がかかったり、売れるものがゴミとして扱われてしまったりするため、片付けるのが面倒な場合にも、上記は自分で処分することをおすすめします。
一般ゴミ
食品や紙類、プラスチック製品などの「一般ゴミ」は、基本的に自分自身で処分すべきものです。
理由は、家庭ゴミ収集日に出せば無料で処分できるゴミであるにもかかわらず、業者に依頼すると「処分費」が発生するからです。また「一般廃棄物処理」の許可を受けていない解体業者では、一般ゴミの廃棄処分は違法となるため、そもそも断られてしまいます。
そのため一般ゴミの大量処分が必要な場合を除いて、事前に捨てておくと良いでしょう。
粗大ゴミ
自転車やカーペット、ソファーなどの「粗大ゴミ」も、業者に依頼するのではなく自分で片付けるべきです。理由は一般ゴミと同じで、業者に依頼すると処分費用が余分にかかるからです。
粗大ゴミはリサイクルショップ等への持ち込み回収も可能ですが、「自治体へ任せる」のが手間が少なく楽な方法といえます。自治体に粗大ゴミを回収してもらうためには、事前に申し込みが必要なため注意してください。また料金や収集方法、収集タイミングなどが自治体ごとに違いますので、各ホームページにて確認のうえ手続きを進めましょう。
家電製品
冷凍庫や乾燥機、ホームプロジェクターなどの「家電製品」は、解体業者に依頼するよりも自分で処分する方がお得です。理由は、解体業者に依頼する場合には、不用品回収業者やリサイクル業者を仲介する場合が一般的ですので、回収費が割高になるからです。
また古いタイプの家電製品は、「リサイクルショップで回収」してもらう方法がトータルしてコストを抑えられるためおすすめです。一方で5年以内の比較的新しい製品は、「フリマアプリや買取業者」で比較的高い金額で取引される傾向があります。
なお「エアコン・冷蔵庫・洗濯機・テレビ」の4品目の大型家電と、「パソコンやゲーム機、洗濯機」などの28品目の小型家電は、それぞれのリサイクル法に従う必要があるため、しっかりと確認のうえ処分しましょう。
家屋解体業者に処分を任せた方が良いもの
自分で処分するよりも家屋解体業者に頼んだ方が、コストを抑えられるものもあります。こちらでは「解体業者に処分を任せた方が良いもの」について以下の3つを紹介します。
- ・木材・木製の家具
- ・金属類
- ・電線・ケーブル
特に自分で処分する予定の方は、これから解説する業者に依頼する場合と比較しながら検討してみてください。
木材・木製の家具
ダイニングテーブルや子どもの勉強机、シューズケースといった「木製の家具類」は、基本的に解体業者に依頼すれば家の解体時にまとめて壊し、「無料サービス」で処分してもらえます。一方で自分や不用品回収業者で処分する場合には、粗大ゴミになるため処分費がかかってしまいます。
費用面や手間など総合的に考えると、木材や木製の家具の処分は解体業者に依頼するのが一番おすすめです。
金属類
アルミサッシや自転車、鉄製のフライパンなどの「金属類」も、解体業者に処分を任せられます。解体業者が回収した金属類は「金属スクラップ買取業者」に買い取られ、利益は「金属売却分」として解体費から値引きされることが一般的です。
また金属類の自主回収を行なっている解体業者では、買取業者への仲介料が発生しない分、値引き額が大きくなります。そのため解体費を節約したい方は、業者の金属回収方法をあらかじめ確認しておくと良いでしょう。
電線・ケーブル
解体前に撤去した「電線やケーブル」も、解体業者の方で処分してもらえます。一般的に回収された電線は「電線スクラップ回収業者」等で買い取られ、発生した利益は解体費から差し引かれます。
特にケーブルを自分で処分する場合には粗大ゴミとして回収され費用がかかるため、業者に依頼する方がお得な場合も。なお電線やケーブルの処理方法については業者によってさまざまですので、気になる方は事前に確認しておきましょう。
家屋解体前の片付け費用はいくら必要?
家屋解体前の片付けにかかる費用相場は「1〜30万円」です。ここまで差がある理由は「どの業者に依頼するか」「どこまで自分で片付けるか」によって、費用が大きく異なるからです。
まずは業者によってどのくらい費用の差が出るのか見るために、前述した「業者別にトラック1台あたりの費用」を以下の表にて比較してみましょう。
業者名 | 軽トラック | 1トントラック | 2トントラック | 4トントラック |
解体業者 | 約3〜4万円 | 約5万円 | 約6〜7万円 | 約6〜13万円 |
不用品回収会社 | 約1〜2万円 | 約1〜3万円 | 約2〜5万円 | 約4〜30万円 |
遺品整理業者 | 約1〜2万円 | 約3〜7万円 | 約2〜6万円 | 約12万円 |
ゴミ屋敷清掃業者 | 約1〜2万円 | 約3万円 | 約5〜10万円 | 約7〜17万円 |
上記の表から、解体業者はほかの業者と比較して「2〜3倍」割高であることがわかります。ただし不用品回収業者や遺品整理業者は生ゴミに対応不可である場合が多いように、業者によって回収サービス内容が異なる点に注意してください。
次に家財の片付けを不用品回収業者に任せる場合と、自分で処分する場合(自治体に回収してもらう)とで比較してみましょう。
方法 | 木製の家具 | 小型家電 | 大型家電 |
不用品回収 | 8,000〜1万円 | 2,000〜5,000円 | 5,000円〜1万円 |
自分で処分 | 400〜2,800円 | 200〜500円 | 400〜2,000円 |
上記の表からわかるように、業者に片付けてもらうと自分で処分するよりも「10倍以上」高く費用がかかってしまう場合もあります。
以上より、費用面で比較すると「解体業者」に片付けてもらう場合が一番高くなる可能性があり、一方で自分で処分する場合は家財一つからでも安く処分できるといえます。片付け費用を少しでも抑えたい方は、処分方法に気を付けましょう。
【家の解体前にチェック】業者に片付けを依頼する際の注意点2つ
業者に片付けを任せると、さまざまな手間が省ける一方で、注意しなければならないこともあります。こちらでは「業者に片付けを依頼する際の注意点」について以下の2つを紹介します。
- ・片付けが遅れると工期が延長される可能性も
- ・大切なものも不用品として処分される
業者へ片付けを依頼する前に、それぞれ確認しておきましょう。
1.片付けが遅れると工期が延長される可能性も
解体業者以外の業者に依頼する場合には、工事開始よりも前に片付けてもらう必要があります。間に合わなかった場合には、解体業者が家の中を片付けることになります。そのため片付けに必要な日数分、工期が延長される可能性も。
工期の延長を避けるためにも、業者に依頼する場合には早めに行動するようにしましょう。
2.大切なものも不用品として処分される
解体前には家の中を空っぽ状態にしなければならないため、施主にとっては大切なものであっても不用品として処分されます。そのため代々受け継いできた家宝や、子どもの身長が刻まれた大切な柱など、残しておきたい物があれば事前に片付けておきましょう。
家の片付けに関する悩みは解体業者へ相談
家屋解体前の片付けに関する悩みは、解体業者へまずは相談すると良いでしょう。
もちろん、ハウスメーカーや不動産会社、工務店など、ほかの業者にも家の片付けを依頼できます。とはいえ、エクステリア工事会社など解体専門でない会社は自社で廃棄物の処分を行っておらず、不用品回収の仲介料やリサイクル費が上乗せされる可能性があります。また建て替えの際に工務店に依頼してしまうと、下請けの解体業者とコミュニケーションを取る機会がなく、大切な木材や遺品まで処分されてしまう可能性も。
一方で解体業者は、自社で廃棄物処分し解体費を値引きしてくれる場合も珍しくありません。また施主と相談のうえ、家財の処分に取り掛かります。
そのため解体前の片付けで後悔しないためにも、解体業者へ直接委託し相談することをおすすめします。
まとめ
解体前の家の片付けは、解体業者に依頼することができます。例えば木製の家具は解体作業と一緒に処分してもらえるため、処分費がかからないメリットがあります。一方で家電製品や粗大ゴミの処分は、不用品回収会社への仲介料が発生し割高になるケースも。
そのため少しでもお金に換えたい場合や、回収費用を節約したい場合には、自分で片付けるべきです。
また遺品整理業者や工務店などに片付けを依頼することも可能ですが、業者を複数手配する手間と費用を考えると、家の片付けから解体まで一貫して任せられる「解体業者」がおすすめです。
東京都目黒区の株式会社上池解体興業(BOCCOS/ボッコス)では、解体工事をフルサポートしております。東京都内を中心に関東エリアにおいて木造住宅の解体工事を承っており、難しい解体工事の実績も豊富です。また当社では丁寧なヒアリングを心掛けておりますので、初めての方でも安心してご利用いただけます。お見積もりは無料ですので、「電話・メール・LINE」からお気軽にお問い合わせください。