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【2026年度(令和8年度)版】東京都の解体工事で使える補助金・助成金まとめ|23区の制度を徹底解説


東京都の解体工事で使える補助金・助成金まとめ
【2026年度(令和8年度)版】東京都の解体工事で使える補助金・助成金まとめ|23区の制度を徹底解説

「解体したいけど、費用がネックで踏み出せない」──そんな方に、ぜひ知っていただきたいのが補助金・助成金の存在です。

東京都には、「都」が出す補助金と、「区」が独自に出す補助金の2系統があります。さらに、お住まいの場所が「不燃化特区」に指定されている場合、数百万円〜最大2,000万円超の助成が受けられるケースも。知っているかどうかで、解体費用の負担がまるで変わってきます。

この記事では、東京都の制度から23区それぞれの制度まで、2026年度(令和8年度)時点の最新情報をまとめました。「うちの区にはどんな補助金があるの?」という方は、下の目次からお住まいの区へジャンプしてください。

⚠ 本記事の情報についてのご注意
本記事は2026年(令和8年)4月時点で公開されている各自治体の情報をもとに作成しています。以下の点にご留意ください。

・補助金の予算には上限があるため、年度途中であっても受付が終了している場合があります。
・条件や金額が改定・変更されている可能性があります。
・最新かつ正確な情報は、必ず各自治体のホームページまたは窓口にてご確認ください。
・本記事の情報に基づいて申請が不採択になった場合等の責任は負いかねます。



1. まずは知っておきたい──東京都全域で使える補助金

最初に紹介するのは、東京都が直接運営している補助金です。23区どこにお住まいでも(市町村部でも)利用できます。

東京都 空き家家財整理・解体促進事業

東京都住宅政策本部が実施している制度で、都内の空き家の解体にかかる費用の一部を補助してくれます。

項目 内容
補助対象 都内に所在する空き家の解体工事
補助金額 解体費用の1/2(上限10万円
家財整理 費用の1/2(上限5万円
利用条件 東京都空き家ワンストップ相談窓口に相談済みであること
問い合わせ 民間住宅部 計画課 空き家施策企画担当(03-5320-5148)

正直に言えば、上限10万円というのは解体費用全体から見ると大きな額ではありません。ただ、「区の補助金」と併用できる可能性があるのがポイントです。あと、家財整理も対象なので「中の荷物をどうしよう…」という方にもありがたい制度です。

💡 ワンストップ相談窓口とは?
東京都が設置している空き家に関する無料相談窓口です。電話一本で相談を受け付けてくれて、そのまま補助金の手続き案内もしてもらえます。「まず何から始めればいいかわからない」という方は、ここに電話するところから始めるのも手です。



2. 対象なら超お得──不燃化特区の助成制度


東京の解体補助金で「桁が違う」のが、この不燃化特区(正式名称:不燃化推進特定整備地区)の助成制度です。

不燃化特区って何?

東京の山手線外周部を中心に広がる木造住宅密集地域(いわゆる「木密地域」)は、首都直下地震が発生した際に延焼による大きな被害が懸念されています。この地域を「燃え広がらないまち」に変えるため、東京都と区が共同で取り組んでいるのが不燃化特区制度です。

対象地域内にある老朽建築物を解体(除却)する場合、その費用の大部分を助成してくれます。区によっては解体費用がほぼ自己負担ゼロになるケースもあります。

令和8年度以降も継続決定──令和12年度まで延長

もともと令和7年度で終了する予定だったこの制度ですが、令和8年度から令和12年度まで、さらに5年間の延長が決まりました。「もう終わったんじゃないの?」と思っていた方、まだ間に合います。

ただし注意点があって、各地区の「不燃領域率」が70%に到達した時点で、その地区の助成は終了します。たとえば世田谷区の区役所周辺地区は69.8%まで来ており、令和8年度中に終了する可能性も示唆されています。「まだ先だろう」と油断していると、いつの間にか申請できなくなっていたということになりかねません。

不燃化特区の主な支援内容
支援メニュー 内容
老朽建築物の除却助成 解体・整地費用の全額または大部分を助成(区ごとに上限額が異なる)
建替え助成 除却費用に加えて、建替え時の設計費・工事監理費も助成
固定資産税・都市計画税の減免 更地にした場合は最長5年間8割減免、建替え後は最長5年間10割減免
専門家の無料派遣 弁護士・税理士・建築士等を無料で派遣(年5回まで)
引越し費用の助成 転居一時金、家賃(3カ月分)、移転費用を助成(一部の区)
不燃化特区がある区の一覧

2026年度時点で不燃化特区が指定されている主な区は以下の通りです。同じ区内でも指定されているのは一部の地域のみなので、ご自身の物件が対象かどうかは各区の窓口でご確認ください。

区名 除却助成の上限額(目安) 備考
品川区 木造 最大1,650万円
軽量鉄骨造 最大2,350万円
23区最高クラス。令和12年度まで
中野区 木造 最大576万円
非木造 最大840万円
面積単価×床面積で算出
足立区 最大280万円 令和8年度から拡充
墨田区 木造 最大210万円
非木造 最大600万円
複数の助成制度あり
葛飾区 最大200万円
江戸川区 最大200万円
板橋区 最大150万円 大谷口一丁目周辺地区
北区 最大160万円 令和12年度まで継続決定
杉並区 最大150万円 木密地域限定
世田谷区 面積単価制(個別算出) 4地区指定。一部終了の可能性あり
豊島区 面積単価制(個別算出) 5地区指定
渋谷区 木造 最大40万円
非木造 最大320万円
荒川区 最大50万円
新宿区 最大50万円 木密地域限定
目黒区 最大80万円 原町・洗足地区
大田区 最大75万円
江東区 別枠(北砂地区) 区全域の助成制度とは別
✅ ポイント
品川区は延床面積1㎡あたり最大33,000円(木造)と設定されており、仮に100㎡の建物ならそれだけで330万円。解体費用をほぼカバーできるケースもあります。「うちの区はどうだろう?」と気になった方は、このあとの23区一覧で詳しく確認してみてください。



3. 東京23区の解体補助金・助成金【区別一覧】

ここからは、23区それぞれの解体に関する補助金・助成金を紹介していきます。お住まいの区名をクリックして、該当箇所へジャンプしてください。

なお、各区には不燃化特区の制度(前章で紹介)区独自の制度がある場合があります。両方使える場合もありますが、併用可否は区によって異なりますので、窓口に確認するのが確実です。


千代田区
制度名 木造住宅の耐震化促進助成
対象建築物 昭和56年5月31日以前の旧耐震基準で建てられた木造住宅
補助金額 上限80万円
主な条件 耐震診断の結果、耐震性が不足していると判断されたもの

千代田区はオフィスビルが中心のエリアなので、個人住宅の解体補助金はそこまで充実していません。ただし旧耐震の木造住宅をお持ちの方は、80万円の助成が受けられます。

中央区

2026年4月時点では、中央区に解体工事に直接使える補助金制度は確認されていません。ブロック塀の撤去助成等はある場合がありますので、気になる方は区の建築課にお問い合わせください。

港区
制度名 民間建築物耐震化促進事業(建替え・除却助成)
対象建築物 昭和56年5月31日以前の旧耐震基準で建てられた建築物
補助金額 戸建住宅 上限100万円、分譲マンション 上限7,000万円 等
主な条件 耐震診断を受け、耐震性が不足していると判定されたもの

港区は戸建てだと上限100万円ですが、マンションの場合は最大7,000万円と大規模な制度になっています。管理組合で検討されている方は一度確認してみる価値があります。

新宿区 不燃化特区
制度名 木造住宅密集地域における不燃化建替え促進事業
対象建築物 昭和56年5月31日以前の旧耐震基準で建てられた木造建築物
補助金額 上限50万円
不燃化特区 一部地域が指定あり

新宿区は金額自体は50万円と控えめですが、木密地域に該当する場合は不燃化特区の制度も併せて確認してみてください。

文京区
制度名 耐震改修工事助成
対象建築物 昭和56年6月1日〜平成12年5月31日に着工された在来軸組工法の木造住宅(平屋または2階建て)
補助金額 個別通知(区の診断結果により算出)
主な条件 区の耐震診断を受け、耐震性が不十分と判断されること

文京区は金額が公開されておらず、個別に算出される方式です。まずは区の窓口に事前相談するところから始まります。

台東区
制度名 老朽建築物等の除却工事費用の助成
対象建築物 昭和56年5月31日以前の旧耐震基準で建てられた建築物
補助金額 上限50万円
主な条件 耐震診断等により倒壊の危険性が高いと判断されたもの

台東区は「老朽建築物」に的を絞った除却助成です。金額は50万円ですが、解体費用の足しにはなります。

墨田区 不燃化特区

墨田区は複数の助成制度が用意されており、条件によって使い分けられます。

制度名 内容
都市防災既存建築物除却助成事業 木造 上限210万円、非木造 上限600万円
老朽危険家屋除却費等助成制度 除却工事費の1/2、上限100万円(無接道敷地は2/3・上限200万円)

墨田区は非木造で最大600万円と、不燃化特区外でもかなり手厚い部類です。特に「道路に接していない敷地」の物件は上限200万円まで出るので、再建築不可の物件を持て余している方は要チェック。

江東区 不燃化特区
制度名 老朽建築物除却助成事業
対象建築物 昭和56年5月末以前に着工した木造または混構造の住宅
補助金額 除却工事費の1/2(上限100万円
令和8年度受付 2026年4月1日〜2027年1月29日
注意 北砂三〜五丁目の一部は不燃化特区事業が別途あり

江東区は令和8年度のパンフレットが公開されており、受付期間も明確です。予算内での執行となるため、早めの相談がおすすめです。

品川区 不燃化特区

品川区は不燃化特区の助成額が23区でトップクラス。解体費用をほぼ全額カバーできる可能性があります。

制度名 不燃化特区支援事業(老朽建築物の解体除却費用助成)
木造 延床面積1㎡あたり最大33,000円(上限1,650万円
軽量鉄骨造 延床面積1㎡あたり最大47,000円(上限2,350万円
期限 令和12年度まで

さらに、引越し費用の助成(転居一時金・家賃3カ月分・移転費用)、固定資産税の減免、専門家の無料派遣など手厚いサポート体制が揃っています。未接道敷地の解消支援(上限200万円)など、特殊なケースへの加算制度も充実。

✅ 品川区のポイント
仮に木造100㎡(約30坪)の建物なら、助成額は最大330万円。一般的な木造住宅の解体費用は150万〜250万円程度ですから、解体費用を上回る助成が出る計算になります。品川区の不燃化特区内に物件がある方は、使わない手はありません。

目黒区 不燃化特区
制度名 内容
木造住宅等除却工事助成制度 上限50万円(区内全域対象)
不燃化特区内 老朽建築物除却助成 上限80万円(原町一丁目・洗足一丁目地区)

目黒区は区全域の制度(50万円)と、不燃化特区の制度(80万円)の2つがあります。お住まいが原町・洗足エリアの方は上乗せが期待できます。昭和56年5月31日以前に着工し、耐震性が不足している木造住宅が対象です。

大田区
制度名 木造住宅除却工事助成
対象建築物 耐震診断の結果、安全性が確認されなかった木造住宅
補助金額 上限75万円

大田区は耐震診断の結果が条件になっています。区の無料耐震診断を受けたうえで、安全性が不足と判断されれば対象になります。

世田谷区 不燃化特区

世田谷区は4つの不燃化特区が指定されており、それぞれ助成制度が用意されています。

不燃化特区の対象地区
① 区役所周辺地区
② 北沢三・四丁目地区
③ 太子堂・若林地区
④ 北沢五丁目・大原一丁目地区
制度名 内容
老朽建築物の除却助成 耐用年数の2/3を経過した木造・軽量鉄骨造の建築物の除却費用を助成(面積単価制
建替え助成 除却費用+建築設計費・工事監理費を助成
期限 最長令和12年度まで(ただし不燃領域率70%到達で終了)
⚠ 区役所周辺地区にご注意
世田谷区の「区役所周辺地区」は不燃領域率が69.8%(令和6年度末時点)と目標の70%に迫っています。70%に到達した場合、除却助成は令和8年10月30日で受付終了の予定です。該当する方は早めの相談をおすすめします。

世田谷区の空き家事情については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
【2026年版】世田谷区の空き家の現状!放置するリスクや対策方法

渋谷区 不燃化特区
制度名 老朽建築物の除却・建替え支援助成制度 / 木造住宅耐震改修費用及び除却費用助成
対象建築物 昭和56年5月31日以前に建築された木造または軽量鉄骨造の建築物
補助金額 木造 上限40万円、非木造 上限320万円
不燃化特区 一部指定あり(条件次第で解体費用の全額助成の可能性も)

渋谷区は木造だと40万円ですが、非木造(鉄骨造等)だと320万円まで出ます。不燃化特区のエリア内であれば、さらに全額助成になる場合もあるとの情報もありますので、該当しそうな方は必ず窓口に相談してみてください。

中野区 不燃化特区
制度名 老朽建築物の解体除却費の補助(不燃化特区)
対象建築物 耐用年数の3分の2を超過している建築物
補助金額 木造 上限576万円、非木造 上限840万円

中野区は23区の中でもトップクラスの助成額です。非木造で最大840万円というのは品川区に次ぐ水準。面積単価×床面積で算出されるため、建物が大きいほど助成額も大きくなります。

⚠ 予算上限に注意
中野区は過去に予算上限に達して年度途中で受付が終了したことがあります。検討中の方は、年度が始まったらすぐに動き出すのが安全です。

杉並区
制度名 木造住宅密集地域の除却建物への助成制度
対象建築物 昭和56年5月31日以前に建築された平屋または2階建て(木密地域内)
補助金額 上限150万円

杉並区は木密地域に限定されますが、上限150万円とまとまった金額です。荻窪や高井戸エリアなどが対象になるケースがあります。

豊島区 不燃化特区

豊島区は5つの不燃化特区が指定されており、それぞれで助成制度を実施しています。

不燃化特区の対象地区
① 東池袋四・五丁目地区
② 池袋本町・上池袋地区
③ 補助81号線沿道地区(巣鴨・駒込地区)
④ 補助26・172号線沿道地区(長崎・南長崎・千早地区)
⑤ 雑司が谷・南池袋地区
制度名 内容
老朽建築物除却助成 老朽建築物の解体・整地費用を助成(面積単価制、年度ごとに単価表公開)
戸建建替え促進助成 建替え時の設計費・工事監理費・建築工事費を助成
固定資産税等減免 最長5年間の税制優遇
専門家無料派遣 弁護士・税理士・建築士等(年5回まで)

豊島区は面積単価制で、毎年度の助成額単価表が公開されています。事前相談が必須なので、まずは地域まちづくり課(03-3981-1464)に連絡するところから始まります。

豊島区の空き家については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
【2026年版】豊島区の空き家の現状!放置するリスクや対策方法

北区 不燃化特区
制度名 不燃化特区内における除却事業
対象建築物 耐用年数の3分の2を経過している建築物
補助金額 実費・国定単価×床面積・160万円のうち最も低い額
期間 令和8年度〜令和12年度(5年間の継続決定)

北区は令和8年度から5年間の継続が明確に決定しており、安心して計画を立てられます。申請は除却工事着手の1カ月前までに行う必要があり、事前の相談が必須です。

荒川区 不燃化特区
制度名 危険老朽建築物の除却費助成
対象建築物 昭和56年5月31日以前に建築された木造建物
補助金額 上限50万円
不燃化特区 一部地域が指定あり

荒川区は基本の助成が50万円ですが、不燃化特区のエリアに該当する場合は別途の助成が受けられる可能性があります。区の防災街づくり課に確認してみてください。

板橋区 不燃化特区
制度名 内容
不燃化特区事業(大谷口一丁目周辺地区) 老朽建築物の除却費用 最大150万円(新耐震は最大100万円)
老朽建築物等対策支援事業 特定空家等の除却費用の1/2(接道あり 上限100万円、接道なし 上限200万円

板橋区は不燃化特区(大谷口一丁目周辺)と、区全域の老朽建築物等対策支援事業の2つがあります。特に接道していない敷地の場合は上限200万円とかなり手厚い設定になっています。

💡 補足
板橋区の「大山駅周辺西地区」は令和8年3月末で不燃化特区の指定が終了しました。現在は大谷口一丁目周辺地区のみが対象です。

練馬区
制度名 住宅の耐震改修工事等の助成(除却工事含む)
対象建築物 昭和56年5月以前に新築工事に着手した住宅(旧耐震住宅)
補助金額 上限130万円
その他 ブロック塀等撤去費用助成もあり(令和8年度申請は令和9年1月末まで)

練馬区は不燃化特区こそありませんが、旧耐震住宅の除却助成として130万円と、比較的まとまった金額が出ます。ブロック塀の撤去助成も別途利用可能です。

足立区 不燃化特区 R8拡充

足立区は令和8年度から助成内容を拡充しており、23区の中でも特に注目度の高いエリアです。

制度名 内容
解体費助成(区内全域) 上限100万円(旧耐震基準の老朽建築物が対象)
不燃化特区 老朽建築物除却助成 上限280万円
不燃化建替え助成 一部区域で建替え時の助成あり

足立区の特徴は、区内全域を対象とした解体費助成がある点。不燃化特区のエリアに限らず、旧耐震の老朽建築物であれば100万円まで出ます。さらに不燃化特区に該当するエリアなら最大280万円。令和8年4月発行の最新パンフレットで拡充が確認されています。

葛飾区 不燃化特区
制度名 不燃化特区内の建替え助成制度
対象建築物 耐用年数の2/3を経過した建築物
補助金額 上限200万円

葛飾区は不燃化特区内の建替えに伴う除却に対し、最大200万円の助成があります。

江戸川区 不燃化特区
制度名 内容
老朽住宅除却工事助成制度 上限50万円(区全域)
不燃化推進特定整備事業 上限200万円(不燃化特区エリア内)

江戸川区も足立区と同じく、区全域の制度と不燃化特区の制度の2階建て構造です。不燃化特区のエリアに該当する場合は、200万円まで助成を受けられます。



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4.「条件に当てはまらない」と思っても、諦めるのはまだ早い


ここまで各区の補助金を紹介してきましたが、条件を見て「うちは対象外だな…」と感じた方もいるかもしれません。

でも、もう少しだけ待ってください。

自治体HPの条件は「原則」であって「絶対」ではない

自治体のホームページには、補助金の対象条件が細かく記載されています。「昭和56年以前の建築物」「旧耐震基準」「木造に限る」──こうした文言を見ると、それに当てはまらない場合は「もうダメだ」と思ってしまいがちです。

ただ、私たちが数多くの解体現場で経験してきたことを正直にお話しすると、実際にはもう少し柔軟に対応してもらえるケースがあります

たとえば──

  • HPには「旧耐震基準の建物が対象」と書いてあるけれど、実際には窓口に相談したら対象になったというケース
  • 「事前に耐震診断が必要」と書いてあるけれど、区の無料診断を使えば実質的なハードルはゼロ
  • 「不燃化特区内に限る」と書いてあるけれど、隣接エリアでも相談ベースで認められたケース
  • 申請書類の書き方ひとつで通る・通らないが変わることもある

要は、「自分で条件を読んで、自分で判断して諦める」のが一番もったいないということです。

まずは相談。それが一番の近道です

区の窓口は「ダメです」と門前払いすることはまずありません。「一度申請してみてください」「こういう場合は対象になる可能性があります」──相談してみると、思っていたよりずっと柔軟な対応が返ってくることがほとんどです。

そして、もうひとつ。補助金の扱いに慣れた解体業者に相談すると、より話が早いです。何百件と補助金申請をやってきた業者は、窓口とのやりとりのコツも、申請が通りやすい書類の書き方も、ちゃんと分かっています。

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5. 補助金申請の基本的な流れ

補助金を使うには、決まった手順を踏む必要があります。特に重要なのは、「工事を始める前に申請すること」。順番を間違えると、補助金がもらえなくなります。

一般的な申請フロー
ステップ 内容
事前相談:区の窓口に連絡し、物件が補助金の対象になるか確認する
申請書類の提出:必要書類を揃えて区に提出する
承認通知:区から「補助金を交付します」という通知が届く
工事契約・着手:承認が下りてから解体業者と契約し、工事を始める
完了報告:工事が終わったら、完了報告書を区に提出する
助成金の交付:審査の後、助成金が振り込まれる
⚠ 最大の注意点:承認前に工事を始めてはいけない
ほぼすべての自治体で「承認を受ける前に工事を着手した場合は補助金の対象外」とされています。先に業者と契約してしまったり、工事を始めてしまうと、補助金がもらえなくなるケースがほとんどです。必ず、承認が下りてから動きましょう。
「手続きが面倒…」という方へ

正直なところ、補助金の申請は面倒です。必要書類を集めて、申請書を書いて、区の窓口に行って…。特に相続で取得した物件の場合は、所有者の証明やら登記簿やら、集める書類が一気に増えます。

ボッコスでは、この手続きをまるっとお任せいただけます。書類の作成、区への提出、進捗の確認まで、面倒な部分はすべて代行。お客様にやっていただくのは、基本的に委任状へのサインくらいです。

補助金の申請に慣れていない方ほど、業者に任せたほうが結果的にスムーズです。「自分でやったけど書類不備で差し戻された」「手続きに時間がかかっているうちに予算が終了してしまった」──そういう話も珍しくありません。



6. まとめ──東京の解体工事は「補助金を使わないと損」


この記事では、2026年度(令和8年度)時点で使える東京都の解体補助金・助成金を一通りまとめました。改めて、主なポイントを整理します。

📌 この記事のまとめ

① 東京都の制度:空き家家財整理・解体促進事業(解体費1/2、上限10万円)

② 不燃化特区の制度:対象地域なら数百万〜最大2,000万円超の助成。令和12年度まで延長。品川区・中野区・足立区・墨田区が特に手厚い。

③ 各区独自の制度:23区中21区に何らかの助成制度あり(中央区のみ確認できず)。上限額は50万円〜数百万円まで区によってバラバラ。

④ HPの条件は「原則」:実際には相談ベースで対象になるケースも多い。自分で判断して諦めるのが一番もったいない。

⑤ 工事前の申請が必須:承認を受ける前に着手すると補助金がもらえない。段取りが大事。

解体工事の費用は、木造30坪でも150万円前後はかかります。それが補助金を使うことで50万円、100万円、場合によってはそれ以上安くなるわけですから、知っているか知らないかで大違いです。

とはいえ、「23区もあるし、制度も複雑だし、何をどうすればいいのかわからない」という気持ちもよく分かります。そんなときは、補助金のことも含めて、解体のプロに相談してしまうのが一番早いです。

解体費用の相場についてはこちらの記事も参考にしてみてください。
【最新】家の解体費用見積り完全ガイド



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本記事の内容は2026年(令和8年)4月時点の公開情報に基づいています。補助金の予算は限られており、年度途中で受付が終了する場合があります。また、条件・金額等が変更されている可能性もあります。申請の際は必ず各自治体の最新情報をご確認ください。本記事の情報により生じた損害等について、当社は一切の責任を負いかねます。
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