株式会社上池解体興業(ボッコス)

粉塵とは?解体工事で注意したいトラブルと対策方法

粉塵とは?解体工事で注意したいトラブルと対策方法

住宅を解体する上で粉塵は避けられません。近隣住民の住宅や自動車、洗濯物などに粉塵が付着するとトラブルに発展してしまいます。トラブル次第では損害賠償を請求されてしまうでしょう。どうすれば粉塵トラブルを避けられるのでしょうか?

 

今回は解体工事の粉塵トラブル対策方法をご紹介します。この記事を読めば、粉塵トラブルへの対策を行えて安心できるようになるため、解体工事前に読んでみてください。

粉塵とは

粉塵(ふんじん)とは、モノを砕くときに発生し飛散する物体をいいます。粉塵により、じん肺や肺腫瘍、喘息など健康に被害が生じる恐れがあるため、解体業者は特定粉じん排出等作業に係る規制(解体工事における作業基準)を満たす必要があります。

 

解体工事上の粉塵トラブル

住宅を解体する以上は粉塵は仕方ありませんが、近隣住民に配慮しなければ次のようなトラブルが発生します。

 

 

ここでは、それぞれのトラブルについて詳しく解説します。

 

住宅への被害

解体工事で粉塵を全く出さずに作業することは基本的にできません。最も粉塵の被害を受けるのは、解体現場の近隣の建物です。隣家の外壁に粉塵が付着することも珍しくありません。解体工事の作業次第では、近隣住宅の外壁が真っ黒になることもあります。

 

また、夏場に多い事故が、近隣住宅の窓から粉塵が入ってしまうことです。「部屋の家具が真っ黒になるほど粉塵が入ってきた」「解体工事の挨拶文には、工事期間中は窓を開けないでくださいと書いていない」とトラブルになり、損害賠償金を請求されてしまう恐れがあります。

 

 

自動車への被害

解体工事の粉塵は自動車にも被害が及びます。近隣住民の方の自動車もですが、近くにある駐車場にも被害が及ぶことがあります。解体現場付近のコインパーキングを使用した際に、自動車が粉塵まみれになったというトラブルも多いです。

 

自動車のフロントガラスで前が見えないほど、粉塵が積もればクレームに発展します。また、ガラス破片などが飛び散ると自動車に傷が付いてしまい、損害賠償金を請求されてしまいます。

 

洗濯物への被害

近隣住民に解体工事の日程を説明せずに作業を進めると、近隣住民が干していた洗濯物に粉塵が付着してしまいます。また、近隣住民は「いつまで洗濯物が干せないのだろう」「布団を干したいのに」と不満を抱いてしまうでしょう。そのため、解体工事を始める前に近隣挨拶を行う必要があります。しかし、近隣挨拶をせずに解体工事を進めると苦情が入ってしまいます。

 

住民の健康被害

粉塵を大量に吸収して肺内に蓄積されると、咳、痰、息切れ、呼吸困難、肺機能の低下、間質性肺炎、気胸等の肺障害を引き起こしてしまいます。

 

法的な規制は何もありませんが、厚生労働省は粉塵濃度に関する基準値を提示しています。この基準値を超えないように、近隣住民や通行人に配慮しながら作業しなければいけません。近隣住民や通行人などが健康を害した場合は損害賠償金を支払わなければいけません。裁判に発展することもあるため、粉塵に気をつけて解体作業を進めましょう。

 

解体工事上の粉塵トラブルの防止方法

解体工事上の粉塵トラブルは工夫次第で防ぐことができます。粉塵によるトラブルを避けたい方は、以下のような取り組みをしてくれる解体工事業者を選びましょう。

 

 

ここでは、それぞれの重要性について詳しく解説します。

 

近隣挨拶を行う

解体工事の前に近隣住民に挨拶をしましょう。なぜなら、解体工事中はベランダに洗濯物や布団を干すのを我慢してもらったり、自動車にカバーをかけてもらったりと近隣住民に協力してもらう必要があるためです。

 

近隣挨拶をするかしないかで、解体工事トラブルの起きやすさが変わります。
近隣挨拶は、解体工事の1週間前に済ますようにしましょう。解体工事業者と一緒に挨拶状と粗品を持参して、解体工事の協力してくださいとお伝えすれば理解が得られやすくなります。

解体工事前の近隣挨拶に、どのような粗品を渡せばよいか悩んだら、下記の記事を読んでみてください。
関連記事:『家の解体工事前の挨拶に粗品は必要?失敗しない7つの品物を紹介!

 

養生シートを設置する

法的義務はありませんが、一般的に解体工事現場には養生シートが張られます。養生シートの役割は以下のようにさまざまです。

 

 

養生シートは必ず設置しなければいけないものではなく業者判断に委ねられます。粉塵トラブルが不安な場合は養生シートを貼ってもらえるか確認したり、作業現場を見学したりすることをおすすめします。

養生シートの効果について詳しく知りたい方は、下記の記事をお読みください。
関連記事:『養生シートなしの解体工事は違法?対策方法を解体のプロが解説!

 

防飛ネットを設置する

養生シートの他、防飛ネットを設置すれば粉塵トラブルを防げます。防飛ネットは、足場に屋根を架けるように取り付けるため「鳥かご養生・天空ネット」とも呼ばれます。養生シート+防飛ネットの両方を設置すると解体費用が高くなりますが、近隣トラブルが心配だという方は、防飛ネットの設置を依頼をしてみてください。

 

散水を行う

解体工事の作業中に散水を行う解体業者を選びましょう。重機を用いて建物を解体する場合、粉塵が飛散するのを抑えるために水を撒きながら作業していきます。散水しながら解体工事を行えば、粉塵の飛散を防止できます。

 

木造住宅やマンションの解体では大量の粉塵が発生するため、ジェットウォッシャーと呼ばれる高圧の散水機を使用するのが一般的です。また、ガラシャワーや常圧ホース、スプリンクラーによる散水方法があります。粉塵を防ぐために散水は欠かせません。そのため、散水に関する知見を持っている解体業者を選ぶようにしましょう。

解体工事に必須な散水について詳しく知りたい方は、下記の記事をお読みください。
関連記事:『解体工事に散水は必須?水を撒く重要性や水道代についてケース別に解説

 

激安の解体業者に依頼しない

解体工事を依頼する際に「少しでも解体費用を安く抑えよう」と考える方は多くいます。しかし、激安の解体業者は養生シートや防飛ネット、水などを極力使わずに作業するため、他社と比較して料金を抑えられるのです。そのため、解体費用の平均相場よりあまりにも安い解体業者に依頼するのは控えましょう。

 

解体工事上で粉塵トラブルが発生した場合の対処法

解体工事上で粉塵トラブルが発生した場合は早めに対応しましょう。施主側にクレームが入った場合は、解体業者に相談して対応してもらえます。

近隣住民が苦情を伝えてから時間が経過するほど怒りが増幅し、クレームの拡大につながる恐れが出てきます。そのため、お客様の気持ちを考慮して迅速に対応しなければいけません。決して無視するような態度はとらないようにしましょう。

 

解体工事上で粉塵トラブルのために心がけたいこと

解体工事では粉塵は少なからず発生します。散水や養生シート、防飛ネットの設置などを心がけてもトラブルを防げないこともあります。粉塵により近隣トラブルが不安だと感じた方は、請負業者賠償責任保険に加入している解体業者を探して依頼するようにしましょう。請負業者賠償責任保険に加入している解体業者であれば、以下の内容を補償してもらえます。

 

補償内容 詳細
損害賠償金 被害者に支払う治療費や修理費
争訟費用 裁判や弁護士費用など
損害防止軽減費用 発生した事故が原因で、更に損害が拡大することの防止対策などの際に発生した費用
緊急措置費用 被害者の応急手当や病院へ運ぶときにかかる費用
協力費用 保険会社が事故の対応や解決に協力するためにかかった費用
権利保全行使費用 第三者に損害賠償請求をできる場合、権利を保全・行使するために支払った費用

 

請負業者賠償責任保険の重要性について詳しく知りたい方は、下記の記事を読んでみてください。
関連記事:『解体工事は保険の対象外?トラブル対処法と未加入業者の見分け方

 

まとめ

解体工事で粉塵を全く出さずに作業することは基本的にできません。近隣の建物の外壁を汚してしまったり、自動車に傷を付けてしまったりする恐れがあります。

 

しかし、近隣挨拶をして住民の協力を得たり、解体業者が散水や養生シートを設置したりすれば、被害を最小限に抑えることができます。また、請負業者賠償責任保険に加入している解体業者へ依頼をすれば、万が一のトラブル時は保険で補償してもらえます。そのため、請負業者賠償責任保険に加入している解体業者へ依頼してみてください。

 

東京都目黒区の株式会社上池解体興業(BOCCOS/ボッコス)では、解体工事をフルサポートしております。東京都内を中心に関東地域において「木造家屋・空き家・ビル・アパート」などの解体工事を承っており、難しい解体工事の実績も豊富です。
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