「親から相続した空き家を解体したいけれど、どこに頼めばいいかわからない…」「建て替えのために解体したいけれど、解体業者に問い合わせするのが不安…」とお悩みではありませんか?
解体工事には数百万円の費用がかかる上、解体業者に応じて対応が大きく異なります。だからこそ、解体業者を選ぶために相見積もりを取り比較して欲しいのです。
今回、解体工事の相見積もりの方法について詳しく解説します。この記事では、相見積もりの手順や注意点まで解説しているため、ぜひ参考にしてみてください。
解体工事で相見積もりをすべき理由
解体工事で相見積もりをすべき理由は、複数社を比較することで信頼できる業者を選べるようになるためです。
1社に見積もりしただけでは「解体業者の見積金額が高いのか安いのかわからない…」「解体業者から提案された工法がベストかわからない…」といった悩みが出てきます。疑問を解決しないまま依頼すると高額請求や廃棄物の不法投棄などトラブルに巻き込まれてしまいかねません。
そのため、複数社に依頼して「解体費用」「工法」「工期」「対応力」「人柄」を比較することをおすすめします。
解体工事の相見積もりを行う前の準備
解体工事の相見積もりを行う前には、以下のような準備をします。
建物の図面を用意する
相見積もりを取る前に建物の図面を用意しておきましょう。なぜなら、現場の状況が把握しやすくなり解体工事の計画が立てやすくなるためです。また、見積金額の精度も上がります。建物や敷地の図面をPDFにして渡してあげると親切です。
築年数が経過した建物で建物図面を紛失してしまった場合は仕方ありません。しかし、建物図面を持っている場合は業者に渡せるように準備しておくことをおすすめします。
隣家との境界を確認する
隣家との境界を示す杭がどこにあるかを確認しておきましょう。なぜなら、境界杭の位置によりブロック塀や庭木の所有者が変わる恐れがあるためです。
相手が所有者であるブロック塀や庭木を間違えて取り壊すと損害賠償を請求されるなどトラブルに発展しかねません。そのため、必ず境界を確認しておきましょう。
また、隣家との共有物となっている場合もあります。その場合は、隣家の方と話し合って取り壊すかを決めておくと解体工事がスムーズに進むようになります。
関連記事:『ブロック塀は解体するべき?費用相場や流れ、撤去の基準をプロが紹介』
解体工事の対象物を決める
解体工事を依頼する前に、何を壊してもらうかを決めておきましょう。なぜなら「庭木」「庭石」「ガレージ」「カーポート」「ブロック塀」「門扉」「フェンス」「井戸」「駐車場」の解体を依頼する場合は付帯工事となり追加費用が請求されるためです。
追加請求トラブルを防ぐためにも、解体工事の対象を明確に決めておきましょう。
残置物を処分する
解体工事の見積もりを依頼する前に、なるべく残置物を処分しておきましょう。なぜなら、建物内に残置物を残しておいても解体業者が処分してくれますが、解体工事費用が割高になるためです。
また、本当は取っておきたい物まで処分されてしまいかねません。このような残置物によるトラブルを避けるためにも、建物内の家財道具は自分たちで片づけることをおすすめします。不用品買取業者であれば、家財道具を買い取ってくれることもあるため、少しでも現金化したい方は相談してみることをおすすめします。
残置物処分について詳しく知りたい方は、下記の記事をお読みください。
関連記事:『解体する建物に残していいものはある?片付けるべきものや費用を解説』
希望のスケジュールを決める
解体工事を依頼する前に、いつまでに工事を終わらせて欲しいかスケジュールを決めておきましょう。希望のスケジュールを伝えておけば、希望日までに解体工事を終わらせてもらえるためです。
一般的に解体工事の着工から完了までは1週間~3週間程度かかります。そのため、無理のない範囲で、いつまでに解体工事をしてもらいたいかを決めておきましょう。とくに、新築工事を検討している方はスケジュールが狂わないように、明確に期日を決めておくことが大切です。
解体工事のスケジュールについて詳しく知りたい方は、下記の記事をお読みください。
関連記事:『家の解体工事スケジュールは?全体の流れやかかる日数の目安を解説』
解体工事の費用相場を把握しておく
解体工事の見積もりを依頼する前に、費用相場を把握しておくようにしましょう。なぜなら、解体工事の費用相場を把握しておけば、解体業者が提示する見積金額が高いかどうか判断できるようになるためです。
また、解体工事費の内訳を理解しておけば、正確な見積書であるかも判断できるようになります。追加工事が請求される心配もなくなります。トラブルに巻き込まれにくくなるため、解体工事の費用相場を把握しておきましょう。
解体工事費用の平均相場について詳しく知りたい方は、下記の記事をお読みください。
関連記事:『30坪の木造住宅を解体する費用相場は?単価や内訳をわかりやすく解説』
解体工事の相見積もりの取り方
解体工事の相見積もりの取り方には(1)解体工事一括見積もりサービスを利用する(2)解体業者に見積もり依頼する方法があります。
解体工事一括見積もりサービスを利用する
解体工事一括見積もりサービスを利用すれば、個人情報と建物・土地情報を入力するだけで複数社へ一括見積もりを依頼できます。大きな特長は、解体業者1社1社に連絡せずに済むことです。
また、運営会社の審査項目に合格した解体業者のみ紹介されるため解体工事トラブルを防ぐことができます。万が一、解体工事トラブルが発生した際には、運営会社のお客様相談窓口に相談すれば対応してもらえるため非常に安心です。
とても利便性の高いサービスですが、解体工事一括見積もりサービスで依頼すると、解体工事費が10~20%高くなります。そのため、解体工事費を安く抑えたい方は別の方法を検討することをおすすめします。
解体工事一括見積もりサービス(解体マッチングサイト)のメリット・デメリットについて詳しく知りたい方は、下記の記事をお読みください。
関連記事:『解体マッチングサイトに注意!解体費用を抑えたい場合は直接依頼しよう』
解体業者に見積もり依頼する
解体業者に直接見積もりを依頼すれば、仲介手数料が発生しないため解体工事費用を安く抑えることができます。
一方で、解体工事トラブルが発生した際は自己責任となります。そのため、信頼できる解体業者を見極める目が求められます。しかし、解体業者を選ぶポイントさえ押さえておけば、あまり苦労することはありません。そのため、解体費用を少しでも安く抑えたい方は直接見積もり依頼することをおすすめします。上池興業では相見積もりを歓迎しているため、ぜひお問い合わせください。
信頼できる解体業者を見極めるために、優良解体業者の特長を知りたい方は下記の記事をお読みください。
関連記事:『優良解体業者の11個の特徴!依頼する際に費用を抑えるコツまで解説』
解体工事の相見積もりの手順
解体工事の相見積もりは4STEPで行います。
1.解体工事業者に問い合わせする
まずは、解体業者の公式ホームページからお問い合わせをしてください。
お問い合わせ方法には「電話」「LINE」「WEBフォーム」があります。緊急で解体工事を依頼したい場合は電話、気軽に相談したい場合はLINEと使い分けるのがおすすめです。解体業者から連絡がきた際には、建物図面を添付して返信しましょう。
2.現地調査を行う
解体工事の見積金額を計算するために、解体業者は現地調査を実施します。
現地調査で周辺道路や工事車両の進入路、敷地の広さ、建物の状態を把握して見積金額を計算します。
立ち会いは必須ではありませんが、解体業者と直接話して希望を伝える機会です。解体業者と解体範囲など綿密な打ち合わせをすることで、解体工事トラブルを防ぐことができるため立ち会いには参加するようにしましょう。
現地調査の立ち会いについて詳しく知りたい方は、下記の記事をお読みください。
関連記事:『解体工事の現地調査とは?費用や立ち会い方法【チェックシート付き】』
3.解体工事の見積書を受け取る
解体業者から見積書を受け取って比較します。見積金額を比較するだけでなく「どのような作業が含まれているのか」を踏まえながら、工事内容と費用が妥当な業者を選びましょう。見積書で気になる部分は遠慮なく聞くことで解体工事トラブルを防げます。
解体工事費の見積書について詳しく知りたい方は、下記の記事をお読みください。
関連記事:『解体工事の見積もり総まとめ!チェック項目や事例をわかりやすく解説』
4.解体工事の契約を締結する
複数社を比較して依頼先を決めたら契約を締結します。契約を締結する前に、以下の内容を確認してください。
【契約書で確認すべきポイント】
- 解体工事内容が具体的に記載されているか
- 解体工事の単価と総額が細かく記載されているか
- 解体工事費用の支払い方法に問題がないか
- 解体工事の延長や短縮した場合はどうなるのか記載されているか
- 第三者とのトラブルが発生した場合に損害賠償を請求できるのか
- 解体工事を完了して何日後に引き渡されるのか
その他、気になることがあれば契約を締結する前に尋ねるようにしましょう。
解体工事の契約書のチェックポイントについて詳しく知りたい方は、下記の記事をお読みください。
関連記事:『解体工事の契約書6つのチェックポイント!不備による罰則も解説』
解体工事の相見積もりに関するよくある質問
最後に解体工事の相見積もりに関するよくある質問をご紹介します。
解体業者に嫌がられませんか?
解体工事一括見積もりサービスが登場してきていることもあり、解体工事の相見積もりは一般化してきました。複数社を比較されるのは当たり前で、その上で選ばれるようになると意識している解体業者ばかりです。
施主様の中には「相見積もりは解体業者に悪いのではないか…」といった気持ちを抱く方もいますが、消費者に与えられた権利のため遠慮するのはもったいないです。
ただし、解体業者の方針により相見積もりをお断りとしている解体業者も少なからず存在します。そのため、解体業者に迷惑をかけないか不安な方は「複数社を検討させていただきたいのですが、見積もりを依頼できますか?」と尋ねてみてください。
悪徳業者の見極め方を教えてもらえませんか?
悪徳業者の見極め方ですが、下記内容に該当する場合は依頼を避けることをおすすめします。
【解体工事の依頼を避けるべき解体業者の特徴】
- 解体許可番号を尋ねても教えてもらえない
- 「解体工事一式」と書かれており、見積書の内訳が記載されていない
- 施主の立場に配慮してくれない
- 不安なことを尋ねても親身になってもらえない
少しでも違和感を抱いた際は、Googleの口コミなどを見て本当に信頼できる解体業者なのかどうかを確認することをおすすめします。
解体工事トラブルを避けるにはどうすればよいですか?
解体工事ではトラブルが非常に多いため心配になるのも当然です。しかし、解体業者のホームページを見て
- 建設業許可や解体業登録があるか
- 損害賠償責任保険に加入しているか
- 解体工事後の現場がキレイに仕上がっているか
- 口コミは高いかどうか
などを確認しておき、複数社を比較すると解体工事トラブルを防ぐことができます。
Googleの口コミが高い解体業者に依頼したい方は、下記の記事を読んでみてください。
関連記事:『【日本全国版】解体工事業者ランキング!Google口コミ高評価を厳選』
まとめ
解体工事で後悔しないためには、相見積もりを前提に比較・検討することが重要です。
解体工事費用や工事内容、対応力は解体業者に応じて異なり、1社だけで決めてしまうと「高額請求されてしまった」「解体工事トラブルに巻き込まれてしまった」といったリスクが高まります。
この記事で紹介した手順や準備を踏まえ、複数の解体業者から正確な見積書を取得・比較し、納得のいく依頼先を見つけましょう。
上池解体興業(ボッコス)では、相見積もりを快く歓迎しています。気軽に相談できるLINE、迅速に相談できる電話での見積もり依頼も受け付けていますので、ぜひお気軽にご相談ください。