実家や自宅を解体をする前に、「盛り塩をすべき?」「神主を呼んでお清めをしてもらうべき?」などと、お祓いをすべきか迷っている方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、解体工事で盛り塩が必要なケース・不要なケースについて紹介します。また解体工事のプロである「株式会社上池解体興業」が安心して工事を進めるためのポイントについても、わかりやすく解説します。
解体工事に盛り塩は必要?
盛り塩には住む人や家全体の運気を高めることから、神棚や仏壇、トイレなどに盛り塩を置いている方も多いでしょう。とはいえ、解体工事で盛り塩は必要なのでしょうか?
これから、盛り塩の必要性について、その効果や意味から紹介します。
そもそも盛り塩の効果や意味は?
盛り塩は、家や敷地に対するあらゆる不運を避け幸運を呼び寄せる効果があるといわれています。
置く場所によってその意味が異なり、例えば運の出入り口である「玄関」に盛り塩を左右に2つ置く場合には、外出先で着いた厄を落とし、穢れが家の中へ入ってこないようにする意味も。
家を解体する場合には全体の運を上げる必要があるため、家や敷地の4隅に置くと良いとされています。土地全体の気が安定し、運気が上がるからです。
また、盛り塩の効果を高めるうえでは、盛り塩をする周辺をきれいに掃除することも大事。特に外に置く場合には、雑草やゴミを掃除してから盛り塩を置きましょう。なお解体工事前に外へ長期間置く場合には、ほこりやごみが付いたときに都度交換することも忘れないでくださいね。
盛り塩のお清め効果をあげるうえでは、置き場所と塩の管理に注意することが大事です。
盛り塩をするかどうかは気持ち次第
解体工事において盛り塩は絶対にしなければならないものではなく、自分の気持ち次第です。
神棚に塩がお供えされるように、塩は神道においてお祓いの意味を持ちます。そのため神様に対する感謝の気持ちを大事にする方のなかには、解体工事を最後まで無事に進められるように、自宅や実家を壊す前に盛り塩でお清めする方も少なくありません。
解体工事が始まってから事故が起きてしまい後悔したくないのであれば、盛り塩をしておくと良いでしょう。
解体工事で盛り塩をしない場合
解体工事では、盛り塩以外の方法で家や土地のお清めをするケースがあります。それでは、盛り塩をしないケースを2つ紹介します。
「解体清祓」をするケース
築年数が古い家を壊す場合には、「解体清祓」というお祓い儀式を行うケースがあります。神主にお願いし、しっかりと家のお清めをしてもらい、先祖代々見守ってくれていた家の神様に感謝を伝えたい方が多いからです。
また解体清祓の概要については、この後で詳しく解説するので参考にしてみてくださいね。
関連記事:家の解体時のお祓いは自分でできる?流れや注意点も解説
個人的にお清めを行う人もいる
時間や場所の都合で盛り塩をするのが難しい場合には、個人的にお清めを行うのも一つの方法です。
個人的に行う場合には、まず塩・お酒・お米を用意してください。そして時計回りの方向で一周しながら塩を床にまき、最後にお風呂やトイレなどの水周りにもお酒をまいて、家全体を清めます。
自分や家族だけで簡単に行う方法は、お金も時間の負担も軽くできる良さがあります。
解体工事着工前に行われる「解体清祓」とは?
「解体清祓」とは、家を壊し始める前に家の守り神に感謝を伝えるためのお祓い儀式です。
儀式を通じて家や土地に宿った魂や気を抜くことができるとされているため、大きな事故やトラブルなく安全に進められる効果が期待されます。
それでは、解体清祓の意味や行われること、準備するものを紹介します。
解体清祓の意味
解体清祓の意味は、感謝・報告・祈願の3つです。具体的には、家の守り神に対して今まで無事に暮らせてきたことを感謝するとともに、神様の居場所である家を自分の都合で解体することになってしまったことを報告します。そして、最後まで何事もなく取り壊しができるように祈願する、という意味があります。
解体清祓で行われること
解体清祓では、以下のように複数の儀式を行います。施主が直接参加する工程もあるため、事前に確認しておきましょう。
- 1.修祓
- 2.降神
- 3.献饌
- 4.祝詞奏上
- 5.清祓い
- 6.取毀
- 7.玉串奉奠
- 8.撤饌
- 9.昇神
- 10直会
家の神様へ感謝をきっちりと伝えるうえでは、それぞれの儀式がどのような意味を持つのか理解しておくことが大切です。また上記をすべて終えるまでには、おおよそ1時間かかるためスケジュールを調整するようにしましょう。
準備するもの
依頼する神社によっては、以下のように施主側で事前に用意するものがあります。
- ・塩(小皿)
- ・米(1〜3合)
- ・酒(1升以上)
- ・水(コップ1杯)
- ・魚(尾頭・尾ひれあり、種類はなんでもOK)
- ・野菜(トマト・にんじん・さつまいもなど)
- ・果物(りんご・みかんなど)
- ・乾物(こんぶ・わかめ・しいたけなど)
お供え物の準備には時間がかかるため当日あわてることにならないためにも、事前に必要なものを確認しておきましょう。
費用相場
解体清祓は無料ではありません。初穂料や御車代も含めて、「5万円程度」が相場です。
盛り塩だけの場合と比べると費用がかかるため、解体関連の費用を少しでも抑えたい方は盛り塩がおすすめです。
【盛り塩・お清めはいつする?】解体工事の全体スケジュール
盛り塩やお清めのタイミングを知るために、解体工事の全体スケジュールを把握しておきましょう。
一般的に木造住宅の解体工事は、以下のような流れで進みます。
契約前 | ・解体業者探し
・見積もり問い合わせ ・業者による現地見積もり ・本契約 |
解体工事の前準備 | ・家の片付け/家財の処分
・ライフラインや自治体への届出の手続き ・近隣住民への挨拶まわり ・業者によるアスベストの事前調査 |
解体工事施工中 | ・足場と養生シートの設置
・屋根撤去 ・内装解体 ・建物本体の解体 ・基礎撤去 ・整地と清掃 |
後処理 | ・土地の引き渡し
・工事費用の支払い ・近隣住民への完了報告 |
盛り塩を行う場合には、契約前から始めましょう。解体工事の前準備で家を片付ける際に盛り塩も一緒に捨てる必要があるからです。
またお清め儀式を行いたい場合には、本契約の段階で業者に相談しましょう。本契約では工期スケジュールを本格的に決めていくため、お清め儀式をする日程を組み込む必要があるからです。
なお上記のスケジュールは、業者によって異なる場合があるため、問い合わせ時に相談しておくことをおすすめします。
関連記事:家の解体工事スケジュールは?全体の流れやかかる日数の目安を解説
解体工事で盛り塩をしたほうが良い場合
家の解体工事以外でも、盛り塩やお清めを行うケースがあります。ここでは「解体工事で盛り塩をした方が良い場合」を紹介します。
樹木伐採の前には盛り塩を行うケースもある
100年以上年輪を重ねた古い木には「木霊(こだま)」と呼ばれる、精霊が宿るとされています。そのため家の解体と一緒に木を伐採する際には、神様に木霊が祟ることがないように鎮めてもらうのと同時に、伐採の旨を報告する意味を込めてお清めを行うことをおすすめします。
自分でお清めをする場合には、結界を張るように4つの盛り塩で四方を囲み、祈願を行うと良いでしょう。また神職の方に依頼すれば、「樹木伐採清祓」と呼ばれるお清め儀式を実施してもらえます。樹木伐採清祓を行う際は、儀式の前に樹木を切り倒されてしまわないようにあらかじめ解体業者に相談しておきましょう。
井戸の解体工事前には塩をまくのが一般的
日本各地に「水の神様」を祀った神社があるように、古くから井戸などの水脈には神様が宿るとされています。そのため家の解体にともない井戸を埋める際には、「井戸祓い」と呼ばれるお祓い儀式で、井戸に宿った神様が祟ることがないようにお清めをすると良いでしょう。
なお個人的に井戸を清める場合には、井戸に対して塩をまきながら祈願するのが一般的です。
解体工事の盛り塩・お清めをする時の注意点3つ
ここでは「解体工事の盛り塩・お清めをする時の注意点」を3つ紹介します。
1.盛り塩の捨て方に要注意
盛り塩を取り替える際や解体工事が始まる際には、盛り塩を廃棄する必要が出てきます。ひと昔前は川に流す廃棄方法が一般的でしたが、現在は環境問題の観点から適切な廃棄方法ではありません。
盛り塩の捨て方で、1番良いのが「包み紙に包んで捨てる」方法です。ゴミと同じように扱うことに抵抗がある方もいると思いますが、「お焚き上げ」と同じ考え方で、塩が祓った穢れを燃やすことで祓える効果があるので心配しないでくださいね。
2.施主がお清め儀式の手配を行う必要がある
基本的に解体業者から、お清めの儀式を実施することはありません。そのためお清めの儀式を行う場合には、業者に相談のうえ神主の手配などを自分で行う必要があります。
業者に相談すれば、解体清祓いを実施してくれる神社を紹介してくれる場合があるため、事前に聞いてみると良いでしょう。
3.お清め儀式をする場合は早めにスケジュールを組む
お清めの儀式をする場合には、神社側と解体工事の2つのスケジュールを調整する必要があります。
解体清祓は、神社へ申し込みをしてから手配完了までに「1週間前後」かかってしまいます。一方で解体工事は、業者と契約してから着手までに「1週間程度」しか期間がありません。そのため解体清祓を工事前に終わらすためには、解体業者探しと同時並行で進める必要があります。
お清めの儀式をする場合には、早めにスケジュールを組むようにしましょう。
関連記事:家の解体工事スケジュールは?全体の流れやかかる日数の目安を解説
【盛り塩以外で】解体工事を安心して進めるためのポイント5つ
ここでは「解体工事を安心して進めるためのポイント」を5つ紹介します。
1.2社以上の業者の見積もりを比較する
解体工事を安心して進めるうえでは、業者選びがもっとも重要です。そのため業者の選定段階にあたる「見積もり」のときには、必ず2社以上の業者を比較しましょう。
はじめから1社だけに絞ってしまうと、悪質な業者であっても気付くことができないからです。複数の業者の見積書の内訳を比べて、1番信頼できる業者に依頼すると良いでしょう。
関連:解体工事の見積もり総まとめ!チェック項目や事例をわかりやすく解説
2.工事前に近隣住民へ挨拶をしておく
解体工事では騒音や振動が発生するのにともなって、近所の方とのトラブルが起こりがちです。近所とのトラブルで後悔しないためにも、工事前には近隣住民へ解体工事を行う旨を挨拶しておくと安心です。
解体業者は挨拶まわりや説明会にも熟知しているので、不安な場合には相談してみてくださいね。
関連記事:家の解体工事前の挨拶に粗品は必要?失敗しない7つの品物を紹介!
3.業者の保険・許可をチェックする
優良業者を選ぶためには、業者が加入する保険や許可をチェックすると良いでしょう。
損害賠償責任保険は解体業者に義務付けられたものではなく、悪質な業者は加入していないケースも。未加入の業者に依頼してしまうと、大きな対人事故や物損事故が起きた場合に補償してもらえず、施主側が大きな損失を被るリスクがあります。
また解体業を営む事業者に必要な許可のうち「解体業許可」を得ていない業者に工事を依頼すると、500万円以上を超える工事になった場合に対応してもらえなくなる可能性も。
解体工事中の事故や金銭トラブルに巻き込まれないためにも、業者が運営するホームページ上で保険や許可を確認しておきましょう。
関連記事:解体工事には免許がいる?プロが良い業者の見極め方や注意点を解説
4.解体前に家の片付けをする
気持ち的に安心するという意味では、家を解体する前に片付ける時間を作ることをおすすめします。特に古い実家の場合には、思い出の品や高級家具などが残っている可能性があります。
家の片付けを解体業者に任せる場合には、施主に許可を取ることなく撤去されてしまうこともあるため、前もって片付けておくようにしましょう。
関連記事:家を解体するときの家具の処分方法は?自分でできる7つのテクニック
5.思い出の柱や庭石などは撤去しない
解体工事では、建物だけでなく敷地内のすべてのものを撤去し、更地状態にします。そのため施主にとって思い出のある庭石や庭木なども、廃棄物として撤去されてしまいます。残したいものがあれば、施工前に業者へ声をかけておきましょう。
関連記事:実家解体を後悔しない!気持ちよく進める方法やお祓いの必要性を解説
解体工事の盛り塩の悩みは「解体業者」へ
解体工事の盛り塩やお祓い行事関連の悩みは、「解体業者」へ相談しましょう。
もちろん、リフォーム会社や不動産会社など、他業者にも解体工事に関するお清めの相談は可能です。とはいえ、新築建て替えの際に解体が専門ではない業者に依頼すると、下請けの解体業者とコミュニケーションを取る機会がなく、解体清祓の希望やお清めの相談ができない可能性も。
一方で解体業者に直接委託すれば、解体前のお清め行事の経験も豊富なため丁寧に相談に乗ってもらえます。そのため安心して解体工事を進めるうえでも、解体業者へ直接委託することをおすすめします。
まとめ
お世話になった実家や自宅の解体工事の不安を取り除くのであれば、盛り塩がおすすめです。盛り塩には家や敷地に対する幸運・お祓いの効果があり、解体工事で起こりうるトラブルや事故を防ぐことが期待できるからです。
また解体をスムーズに進めるうえでは、解体に関する豊富な知識を有する「解体業者」への直接委託がおすすめです。
東京都目黒区の株式会社上池解体興業(BOCCOS/ボッコス)では、解体工事をフルサポートしております。東京都内を中心に関東地域において「空き家物件・木造建築・マンション・アパート・店舗内装」などの解体工事を承っており、難しい解体工事の実績も豊富です。また当社では丁寧なサービス対応やトラブル対策を心がけておりますので、初めての方でも安心してご利用いただけます。お見積もりは無料ですので、当社ホームページに掲載している「電話やメール」からお気軽にお問い合わせください。