新着情報

解体工事の現地調査とは?費用や立ち会い方法【チェックシート付き】


解体工事の現地調査とは?費用や立ち会い方法【チェックシート付き】

解体工事をスムーズに進めるには、事前の「現地調査」が欠かせません。なぜなら、建物の構造や周囲の状況、残置物の有無を確認することにより、正確な見積もりや工事計画が立てられるためです。解体工事トラブルを防ぐための調査でもあるため、解体工事の現地調査について理解を深めておきましょう。

 

この記事では、解体工事の現地調査について解説します。現地調査の流れやチェックポイントをまとめたので、解体工事を検討している方は記事を読んでみてください。

 

 

解体工事前の現地調査とは

解体工事前の現地調査とは

解体工事を行う前には、現場の状況を正確に把握するための「現地調査」が必ず実施されます。

 

現地調査とは、建物の構造や敷地の状態、周辺環境を直接確認し、正確な見積もりや工事計画を立てるための重要な工程です。

 

図面や書類だけでは把握しきれない、「建物の構造」「建物の状況」「道路幅」「隣家との距離」「残置物の有無」「地中埋設物の可能性」などを現場で確認し、どのように解体工事を行うかを決めていきます。

 

現地調査を怠ると、解体工事中に予期せぬ問題が発生し追加費用や近隣トラブルにつながる可能性があります。安全かつスムーズな解体工事を実現するためにも、現地調査は必ず実施して、その結果をもとに解体業者と打ち合わせをしましょう。

 

 

見積もりと現地調査の関係性

解体工事の見積もりは、現地調査の結果をもとに作成されます。なぜなら、建物の構造や規模、敷地の状況、周辺環境などを正確に把握しなければ、正確な解体工事費用を算出できないためです。

 

例えば、隣家との距離が狭く養生が必要なケースは費用が高くなる可能性があります。

 

現地調査を怠ると予算オーバーの原因にもなりかねません。スムーズに解体工事を進めるためにも、現地調査をして見積もりを作成してもらいましょう。

 

 

解体工事の見積もりについて詳しく知りたい方は、下記の記事をお読みください。
関連記事:『解体工事の見積もり総まとめ!チェック項目や事例をわかりやすく解説

 

 

解体工事の現地調査でチェックされる項目

解体工事の現地調査でチェックされる項目

現地調査では、安全かつ効率的に解体工事を進めるために、あらゆる項目がチェックされます。ここでは、解体工事前にチェックされる代表的な項目をご紹介します。

 

 

周辺道路や工事車両の進入路

解体工事では大型の重機やトラックが出入りするため、周辺道路の幅や交通状況、車両の進入ルートを事前に確認します。道路が狭かったり、一方通行の道路だったりする場合、工事車両の通行に制限がかかる場合があります。

 

また、近隣に学校や保育園がある場合は、交通誘導員やガードマンの手配をするなど安全面への配慮も必要です。こうした道路事情を正確に把握することで近隣トラブルを予防できます。

 

 

敷地の広さ・立地条件

解体工事を円滑に行うためには、敷地の広さや立地条件の確認が欠かせません。例えば、敷地が狭くて隣家との距離が近い場合は、養生をして防音・防塵対策が必要です。

 

また、傾斜地や不整形地などの立地条件によっては、重機スペースが確保できなかったり解体作業に時間がかかったりすることもあります。このような制約を把握して工程計画を立てていきます。

 

 

建物の構造・状態

解体工事の費用に大きく影響するのが、建物の構造です。木造・鉄骨造・鉄筋コンクリート造など構造によって作業工程が異なります。

 

例えば、木造住宅は簡易的な作業で済みますが、鉄骨造や鉄筋コンクリート造は解体に時間がかかります。また、老朽化が進んでいる場合は必要な対策を講じた上で、安全かつ効率的な解体計画を立てなければなりません。そのため、建物の状態を確認します。

 

 

付帯物の有無

敷地内にある塀・門扉・物置・倉庫・庭木・カーポートなどの「付帯物」の有無も確認します。

 

付帯物の撤去は見積もりに含まれていないケースが多いです。そのため、付帯物の撤去も希望される場合は、現地調査にて伝えておきましょう。樹木を植えている場合は撤去に時間がかかるため、どれぐらいの日数が必要になるか確認しておくことをおすすめします。

 

 

地中埋設物の有無

現地調査では、敷地内に地中埋設物があるかどうかを確認します。

 

地中埋設物とは建物の基礎、浄化槽、古い配管、瓦礫、井戸など、地中に残されている構造物や廃材のことを指します。これらは図面上に記載されていないケースも多く、実際に解体工事を進める中で発見されることがあります。

 

地中埋設物の撤去は、追加工事となり別途費用が発生する場合があるため、現地調査の段階で「埋設物の可能性」について業者に確認しておきましょう。

 

地中埋設物について詳しく知りたい方は、下記の記事をお読みください。
関連記事:『解体工事の地中埋設物って?放置するデメリットや撤去費用相場を解説

 

 

残置物の有無

現地調査では、建物内部や敷地内に残されている家具や家電などの「残置物」があるかどうかも確認します。これらは通常、解体工事の費用に含まれていないため、処分が必要な場合は追加費用が発生します。

 

物量や種類によっては処分方法や費用が大きく異なるため、どれぐらいの費用になるかを確認しておきましょう。

 

残置物について詳しく知りたい方は、下記の記事をお読みください。
関連記事:『解体する建物に残していいものはある?片付けるべきものや費用を解説

 

 

隣家との境界線

解体工事を安全に進めるうえで、隣家との境界線を確認します。敷地の境界が不明確なまま解体工事を進めてしまうと、「境界杭が動いた」「隣家の塀を壊された」などのトラブルにつながる可能性があります。

 

そのため、境界杭の有無を確認し、現況を共有しあうことが大切です。近隣との信頼関係を損なわず、スムーズに解体工事を進めるためにも、境界線を確認するようにしましょう。

 

 

現地調査には立ち会いが必要か?

現地調査には立ち会いが必要か?

現地調査は必ず施主の立ち会いが必要というわけではありません。しかし、可能な限り、現地調査に立ち会うことをおすすめします。なぜなら、現地調査は業者と対話できる場でもあり、施主の意向を伝える貴重な機会となるためです。

 

立ち会いによって、解体の範囲や残しておきたい部分など情報を共有できるため、認識ズレによるトラブルを防ぐことができます。そのため、短時間でも構わないので現地調査の立ち会いを検討しましょう。

 

 

立ち会いが難しい場合の対応方法

「仕事が忙しい」「遠方に住んでいる」などの理由で現地調査に立ち会えない場合では、建物の図面や写真、要望をまとめた資料を業者に共有しておきましょう。メールや電話で懸念点や希望条件を伝えておくと、現地調査した上で回答してもらえます。

 

また、信頼できる人に立ち会いを依頼するのも一つの方法です。最近では、現地調査を写真や動画で記録し、後日共有してくれる業者も増えています。そのため、立ち会いが難しい方は解体業者にその旨を伝えておきトラブルを防ぎましょう

 

 

解体工事の現地調査に関してよくある質問

解体工事の現地調査に関してよくある質問

解体工事の現地調査にあたって多くの方が抱く疑問や不安があります。ここでは、解体工事の現地調査に関してよくある質問をご紹介します。

 

 

解体工事の現地調査に向けて準備すべき資料は?

現地調査をスムーズに進めるためには、あらかじめ必要な資料を揃えておきましょう。

 

建物の登記簿謄本や敷地の測量図、配置図、設計図面があると、建物の構造や敷地境界、付帯設備の把握がしやすくなり、見積書や工事計画書が作成しやすくなります。また、過去にリフォームや増改築をしている場合は、リフォーム内容が分かる資料も用意しておくと良いでしょう。

 

 

解体工事の現地調査の所要時間は?

現地調査の所要時間は、建物の規模や立地条件によって異なりますが、一般的には30分〜1時間程度が目安です。

 

戸建て住宅であれば30分前後で終わるケースが多く、敷地が広い場合や付帯物・残置物が多ければ1時間程度かかります。

 

現地調査では、建物の構造、周辺道路の状況、境界線、残置物などを確認します。

 

施主が立ち会う場合は、その場で要望や懸念点を伝えるために15分程度の余裕をみておきましょう。

 

 

解体工事の現地調査は無料?有料?

解体工事の現地調査は無料で実施されることが一般的です。​

 

業者は正確な見積書を作成するために現地調査を実施します。そして、見積書に同意してもらった上で契約を締結するため、現地調査費用が請求されることはほとんどありません。​

 

ただし、特殊な調査(地盤調査やアスベスト検査)や遠方への出張が必要な場合費用が発生する場合があります。​

 

 

現地調査後に解体工事の依頼をキャンセルしても大丈夫ですか?

現地調査後に契約を結んでいなければ、依頼をキャンセルして問題ありません。

 

現地調査は見積書を作成するために行います。解体工事の契約を締結する前であれば、見積金額に納得ずキャンセルしても問題はありません。複数の業者に見積もりを依頼して、どこに依頼するか決めたいという方も多いため納得できるまで検討してみましょう。

 

しかし、遠方の解体業者を呼ぶ場合は出張費用がかかる場合があります。そのため「現地調査を依頼したいけれど無料で行ってくれるか」「見積金額に納得できない場合はキャンセルしても問題ないか」を事前に確認しておくことをおすすめします。

 

 

見積もりと実際の工事費用がずれることはありますか?

見積もりと実際の解体工事費用に差が出ることはあります。主な原因は、「地中埋設物の発見」や「残置物の追加処分」、「解体範囲の変更」などです。

 

また、近隣からのクレームにより防音・防塵対策の強化が求められ追加費用がかかることもあります。こうした事態を避けるためにも、契約前に「追加費用が発生する条件」「費用の上限」「対応方法」などを解体業者に確認しておきましょう。

 

 

見積もりの金額や内訳について詳しく知りたい方は、下記の記事をお読みください。

関連記事:『解体工事の見積もり総まとめ!チェック項目や事例をわかりやすく解説

 

 

どのような解体工事業者に依頼すべきですか?

解体工事を安心して任せるためには、信頼できる業者選びが重要です。まず、建設業の許可(解体工事業登録証明書)を持っているかを確認しましょう。建設業の許可(解体工事業登録証明書)を保有している解体業者は、法令遵守や施工管理品質の面で安心できます。

 

また、現地調査の際に丁寧に説明してくれる解体業者を選ぶのもポイントです。不明点や要望に対して誠実に対応してくれる解体業者に依頼することで、解体工事中のトラブルを未然に防げます。

 

地元での実績が豊富な業者であれば、近隣への配慮や地域の規制にも詳しいため安心して任せることができるでしょう。

 

優良解体業者の特徴について詳しく知りたい方は、下記の記事をお読みください。
関連記事:『優良解体業者の11個の特徴!依頼する際に費用を抑えるコツまで解説

 

 

解体工事の現地調査チェックシートを活用してトラブルを防ごう

現地調査では多くのポイントを確認する必要があるため、見落としを防ぐためにもチェックシートを活用しましょう。

 

<チェック項目>

  • 周辺道路の幅員と工事車両の進入可否
  • 敷地の形状・傾斜の有無
  • 建物の構造(木造・鉄骨・RCなど)
  • 建物の老朽化状況
  • 付帯物の有無(塀・門・倉庫・庭木など)
  • 残置物の有無(家具・家電・ゴミなど)
  • 地中埋設物の有無(基礎・浄化槽・配管など)
  • 隣家との距離・境界
  • 養生や足場の必要性
  • 近隣施設
  • 電線・電柱・ガス管の位置
  • 解体後の希望
  • 施主からの特記事項

 

上記の項目以外に気になることがある場合は、解体業者に質問しておきましょう。気になることをクリアにしておけば、トラブルなくスムーズに解体工事を進められます。

 

まとめ

解体工事をスムーズに進めるためには現地調査がとても大切です。建物や周辺の状況をしっかり確認しておくことで、追加費用や近隣トラブルを防ぐことができます。

可能な限り、解体工事の現地調査に立ち会い業者と打ち合わせすることで、工事を安心して任せられるようになります。

 

立ち会いは絶対に必要というわけではありませんが、特に初めて解体工事を依頼する方にはおすすめです。後悔のない解体工事にするためにも、解体工事前の現地調査に立ち会ってみてください。もし、現地調査を行う上で不安なことがある際は上池興行までご相談頂ければアドバイスさせていただきます。解体工事で気になることがある方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

千葉・埼玉・神奈川・東京の住宅解体

   

会社名:株式会社 上池解体興業(ボッコス/BOCCOS)

住所:〒152-0003 東京都目黒区碑文谷2-6-22

TEL:03-6846-5035

営業時間・定休日:9:00~18:00 日曜日