解体工事は保険の対象外?トラブル対処法と未加入業者の見分け方 - 株式会社上池解体興業(ボッコス)

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解体工事は保険の対象外?トラブル対処法と未加入業者の見分け方


解体工事は保険の対象外?トラブル対処法と未加入業者の見分け方

 

解体工事では事故がつきものであるため、専用の保険が提供されています。ただし建設業全般に適用される「建設工事保険」では、解体工事が保険の対象から外されているケースが大半です。

 

そのため「何の保険なら解体工事でも補償してもらえるの?」「どんなトラブルに対応できる保険に入るべき?」などと、解体用の保険について疑問がある方も多いのではないでしょうか。

 

そこで本記事では、解体工事中のトラブル用の保険について紹介します。また建設工事保険において、解体工事が対象外とされている理由についても解説します。

 

解体工事のプロである「株式会社上池解体興業」が初めての方にもわかりやすく情報をまとめて責任を持ってご説明しますので、参考にしてみてください。

 

 

解体工事は建設工事保険の対象外

 

解体工事は建設工事保険の対象外

 

解体工事は建設業に含まれているため、「建設工事保険」や「組立保険」が活用できる保険として該当します。しかしながら、解体工事は建設業のなかでもトラブルや事故の危険性が高いことから、保険の対象外となっているケースも少なくありません。そのため建設工事保険などの保険には、未加入の解体業者も多くいます。

 

とはいえ、保険に加入しなくて良いわけではありません。撤去工事中のトラブルに対応するために、近隣住民や通行人などの第三者への被害を補償する「請負業者賠償責任保険」に加入する必要があります。

 

そのため何も保険に加入していない業者は、安全意識が低い可能性が高いため依頼しないことをおすすめします。

 

 

解体工事は建設工事保険の対象外

 

解体工事で起きるトラブルを補償する保険は、施主向けのものは少なく、基本的には業者を対象としています。施主を対象とした解体工事用の保険が少ない理由は、工事中に起きたトラブルや事故は基本的に業者の責任となるからです。

 

実際に民法上では、以下のように工事中に発生した損害の責任は業者が負わなければならない旨が記載されています。

 

「故意又は過失によって他人の権利又は法律上保護される利益を侵害した者は、これによって生じた損害を賠償する責任を負う」

 

一方で以下に記載されるように、施主は業者が起こした損害に対して例外を除き責任を負う必要はありません。

 

「注文者は、請負人がその仕事について第三者に加えた損害を賠償する責任を負わない。ただし、注文又は指図についてその注文者に過失があったときは、この限りでない。」

 

したがって例外にあたる無理な注文をしない限り、施主の責任を問われるリスクは低いため、保険に加入しなくても良いといえます。

 


 

解体工事中のトラブルに対応できる保険の種類

 

解体工事中のトラブルに対応できる保険の種類

 

こちらでは「解体工事中のトラブルに対応できる保険の種類」について、以下の3つを紹介します。

 

  • ・第三者賠償責任保険
  • ・動産総合保険
  • ・組立保険

 

それぞれの補償内容を押さえ、業者が加入している保険でカバーできるトラブルを把握しておきましょう。

 

 

第三者賠償責任保険

 

「第三者賠償責任保険」とは、工具の落下により通行人にケガを負わせた場合や、隣家の壁や物を誤って壊してしまった場合など、解体工事に関連する内容が原因で被害者へ支払う必要がある損害賠償金をカバーできる保険です。

 

被害者への損害賠償金だけでなく、隣家補修にかかる「修理費」や弁護士費用などの「訴訟費用」など、解体工事中に起きたトラブルに対して幅広く対応しているものも多くあります。


 

動産総合保険

 

「動産総合保険」とは、落雷や盗難、作業者の誤操作など、偶発的な事故によりリース重機に生じた損害について担保する保険のことです。第三者賠償責任保険のオプションとして、追加加入している業者もいます。

 

重機を使っている最中に発生する事故だけでなく、搬入・搬出中や保管中の事故も補償してもらえます。ただし重機本体ではなく、タイヤやアタッチメントなどの部品に生じた事故は含まれない場合が一般的です。

 

特に依頼する業者が重機をリースしている場合には、動産総合保険に加入しているかをチェックすると良いでしょう。


 

組立保険

 

「組立保険」とは、工事現場における足場や現場事務所の組み立て作業中に、土砂崩れや作業者の過失など不測かつ突発的な事故が起きた場合の損害について担保する保険のことです。

 

足場の組み立て作業には危険がともなうため、組立保険に加入している業者もいます。ただし解体工事は対象外となっているケースが多いため、組み立て保険以外の保険にも加入しているかどうか確認しておくと安心です。


 

保険が適用できる解体・付帯工事中のトラブル例

 

保険が適用できる解体・付帯工事中のトラブル例

 

先述した解体工事向けの保険を踏まえて、こちらでは「解体工事関連のトラブルで保険が適用できる例」を紹介します。

 

それぞれの事例で使用できる保険もあわせて解説するので、業者の保険をチェックする際の参考にしてみてくださいね。

 

 

自然作用による事故

 

台風や洪水などの自然作用が原因で、足場が崩れ通行人にケガを負わせた場合や養生シートが外れてしまい隣家を傷つけた場合には、「第三者賠償責任保険」で補えます

 

そのため天候が崩れやすい時期に解体工事を依頼する場合には、業者が加入している保険の対象が「自然作用による事故」を含むかどうかチェックすることをおすすめします。


 

対人・対物事故

 

解体工事中に重機が横転し通行人を巻き込む「対人事故」や、足場の崩壊により近隣住民の車を破損する「対物事故」には、「第三者賠償責任保険」が適用できます。

 

特に対人を巻き込む事故の場合には損害賠償の金額が大きくなるため、対人・対物事故を保証してもらえる保険に加入している業者に依頼するようにしましょう。


 

アスベストの飛散事故

 

近年アスベストの法律強化にともない、アスベストの飛散事故に対応した保険も新たに登場しています。例えば、AIGの「事業賠償・費用総合保険」では、突発的な事故によりアスベストが現場外へ飛散してしまった場合に、近隣住民に対する「見舞金」や周辺物件に付着した「アスベストの除去費用」を負担してもらえます

 

そのため建物本体を取り壊す際に、アスベストの撤去工事も行う場合には、アスベスト関連の補償がある保険に加入している業者に依頼すると良いでしょう。


 

工事遅延

 

自然災害や作業員の事故などの不可抗力で、工事の遅延が発生した場合の損害賠償責任も、「第三者賠償責任保険」の補償内に含まれるケースがあります。

 

特に新築の建て替え工事や土地の引き渡しを控えている場合には、業者の保険が工事遅延を補償しているかどうかを確認しておきましょう。


 

ただし解体工事中の塵埃・騒音トラブルに対応した保険はない

 

解体工事では重機を使うため騒音関連の近所トラブルが頻繁に発生しますが、それらのトラブルに対応した保険は今のところありません

 

また粉じんのなかでもアスベストを対象とした保険はあるが、チリや埃のトラブルに関係する保険はないため注意が必要です。

 

粉じんや騒音問題が発生すると、施主の責任が問われる可能性もあるため、余分な出費をなくすためにもしっかりと対策を行ってもらいましょう。


 

 

保険の加入有無で見きわめる解体業者

 

保険の加入有無で見きわめる解体業者

 

先述した第三者賠償責任などの保険の加入は、法律上業者に義務付けられたものではないため、加入していない業者もなかには存在します。ただし解体工事は事故やトラブルがつきものであるため、保険に未加入の業者に依頼してしまうと事故が発生した場合に施主側が大きく損を被るリスクがあります。

 

そのため保険に加入している業者は、万が一の事故にも十分な備えができている信頼性の高い業者といえます。ただし工事用の保険であれば、何でも良いわけではありません。

 

それでは、「業者が加入している保険をチェックする際の2つのポイント」を解説します。自分自身を守るためにも、事前にチェックしておきましょう。


 

1.保険の種類

 

業者が加入する保険は決められたものがないため、自分の解体ケースにあった保険に加入している業者かどうかをチェックしましょう。

 

特に解体専門の業者ではないハウスメーカーなどでは、「建設保険」しか加入していない場合もあります。業者の保険で補償される内容が適切でない場合には、希望する保険へ加入してもらえないか相談してみてくださいね。


 

2.適用範囲

 

ハウスメーカーや工務店に依頼する場合には、直接解体工事をする下請けだけでなく、元請けが加入している保険の適用範囲をチェックすることも大事です。保険の適用範囲の確認が必要な理由は、第三者賠償責任保険のなかには、発注者や下請けの損害賠償責任に対しても補償してもらえるタイプがあるからです。

 

適用範囲が元請けしか対象でないと、下請けが事故を引き起こした場合に賠償金請求に応じないといった、金銭トラブルに発展してしまう可能性も。そのため元請けが加入する保険の適用範囲まで、しっかりとチェックしておきましょう。


 

解体工事のトラブル対策方法4つ

 

解体工事のトラブル対策方法4つ

 

こちらでは「解体工事のトラブル対策方法」を5つ紹介します。金銭的なトラブルや大きな事故を防ぐためにも、事前にチェックしておきましょう。

 

 

1.解体工事の見積もりは2社以上に依頼する

 

解体工事の見積もりは、必ず2社以上の業者に出してもらうようにしましょう。1社だけで契約を進めてしまうと、悪質な業者かどうか判断するのは難しいからです。

 

悪質な業者にだまされて、近隣住民との金銭トラブルに巻き込まれないためにも、業者を選ぶ際はしっかりと時間をかけることをおすすめします。業者を調べる際は、業者が運営するホームページ上で、過去の「施工事例」や「お客さまの声」をチェックすると良いでしょう。


 

2.解体工事前後で近隣住民へ挨拶をする

 

近隣住民との騒音や粉じんトラブルを回避するうえでは、近隣住民へ挨拶することが大事です。特に両隣の家には、解体工事で迷惑をかける旨を必ず伝えておきましょう。

 

過去には施主からの挨拶がなかったために近隣住民からのクレームが殺到し、訴訟問題にまで発展した事例もあります。挨拶回りの方法がわからない場合には、業者に相談すると良いでしょう。

 

関連記事:家の解体工事前の挨拶に粗品は必要?失敗しない7つの品物を紹介!


 

3.身勝手な工期スケジュールで依頼しない

 

解体工事のスケジュールは人員や建物の種類を加味したうえで、業者と施主が相談しながら決めていきます。ある程度施主側の予定も考慮してもらえますが、無理な要求をすると施主側の責任が問われてしまいます。リスクを避けるためには、身勝手な工期スケジュールで依頼しないことが重要です。

 

関連記事:家の解体工事スケジュールは?全体の流れやかかる日数の目安を解説


 

4.解体工事の養生シートをチェックする

 

養生シートが適切に設置されている場合には、工事中に工具が落下する事故や、騒音や振動、粉じんが外部に影響するトラブルを防止することができます。

 

そのため事故が起きてしまう可能性を少しでもなくすためには、業者が使っている養生シートの種類や設置方法を確かめることをおすすめします。

 

関連記事:養生シートなしの解体工事は違法?対策方法を解体のプロが解説!


 

5.解体工事前にお祓いを済ませる

 

保険に入っている業者に依頼したとしても、事故やトラブルが起きないか不安に感じる方も多いでしょう。精神的に不安がある場合には、解体前にお祓いをしておくのも一つの方法です。

 

例えば「解体清払い」では、家の守り神に対してこれまでの感謝と工事の無事を祈願できます。また井戸や仏壇、樹木に対しても「魂抜き」と呼ばれる儀式をすることで、それぞれに対してお祓いを行うことができます。

 

解体業者であれば、解体工事前のお祓い儀式について詳しく知っている場合があるため、積極的に相談してみると良いでしょう。

 

関連記事:家の解体時のお祓いは自分でできる?流れや注意点も解説


 

信頼できる解体工事は解体のプロに直接委託がおすすめ

 

信頼できる解体工事は解体のプロに直接委託がおすすめ

 

信頼できる建物・付帯物の撤去工事は、解体のプロである「解体業者」に直接委託がおすすめです。

 

もちろん、ハウスメーカーや工務店、不動産会社など、他業者にも住宅の解体工事の依頼は可能です。とはいえ解体専門でない業者は、解体工事向けの保険に入っていない可能性もあります。

 

一方で解体業者の大半が「請負業者賠償責任保険」に加入しているため、安心して解体工事を依頼できます。そのため解体工事関連のトラブルに巻き込まれないためにも、解体業者へ直接委託すると良いでしょう。

 

関連記事:家の解体業者の損しない選び方!トラブルを避ける方法も解説

 

 

まとめ

 

解体工事は危険な作業のため、「請負業者賠償責任保険」や「動産総合保険」など、さまざまな保険が提供されています。ただし「建設工事保険」の補償対象には、含まれていないケースが大半です。

 

また家を取り壊す際に起こり得る大きなトラブルに備えるうえでは、業者選びも大切です。解体が専門の業者ではなく、解体に関して豊富な経験と知識を持つ「解体業者」への直接委託がおすすめです。

東京都目黒区の株式会社上池解体興業(BOCCOS/ボッコス)では、解体工事をフルサポートしております。東京都内を中心に関東地域において「空き家物件・木造建築・マンション・アパート・店舗内装」などの解体工事を承っており、難しい解体工事の実績も豊富です。また当社では丁寧なサービスや工事中の安全対策を心がけておりますので、初めての方でも安心してご利用いただけます。お見積もりは無料ですので、当社Webサイト上の「電話やメール」からお気軽にお問い合わせください。

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