【自治体別】ブロック塀解体補助金・助成金まとめ!対象地域と申請方法 - 株式会社上池解体興業(ボッコス)

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【自治体別】ブロック塀解体補助金・助成金まとめ!対象地域と申請方法


 

 

多くの自治体はブロック塀の解体に補助金を用意しています。ただし、対象者や要件は自治体ごとに異なるため補助金の利用には注意が必要です。また、解体工事の着工前に調査などが必要になるケースも多々あります。そのため、ブロック塀の解体に補助金を利用したい場合は、事前の下調べがとくに重要です。

 

本記事では、ブロック塀解体の補助金(助成金)制度について、倒壊のおそれがあるブロック塀の特徴などとともに、解体工事のプロフェッショナルである株式会社上池解体興業(ボッコス/BOCCOS)が詳しく解説します。関東4都県で実施されている具体的なブロック塀解体の補助金制度も紹介していますので、ぜひ最後までご覧ください。

 

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2018年の大阪北部地震を機にブロック塀の安全性が問われている

 

 

2018年6月18日7時58分頃、大阪府北部を震源とするマグニチュード6.1の地震が発生しました。この地震は「大阪北部地震」と呼ばれ、大阪府、京都府、兵庫県などで最大震度6弱を記録しました。この地震による死者は6名、負傷者は約460名に上っています(※執筆時点)。

 

地震発生時、大阪府高槻市の寿栄小学校でブロック塀が倒壊し、登校中の女子児童が下敷きになって亡くなるという痛ましい事故が発生しました。このブロック塀は建築基準法に適合していない違法な構造物であったことがのちに判明しています。

 

参考:安全誓う、ブロック塀倒壊の小学校 大阪北部地震2年 – 日本経済新聞 

 

耐震診断の義務化

この事故を受けて、全国的にブロック塀の安全性があらためて問題視されることとなりました。国土交通省は緊急点検を指示し、各自治体でブロック塀の点検・撤去が進められました。また、一定の要件を満たしたブロック塀などに対して耐震診断を義務付ける決定が2018年11月に閣議でされ、2019年1月から施行されています。

 

参考:避難路沿道の一定規模以上のブロック塀等を耐震診断の義務付け対象に追加~ブロック塀等の耐震化促進に関する政令を閣議決定

 

さらに大阪北部地震のブロック塀倒壊事故を受けて、ブロック塀の解体や建て替えに対する補助金制度が現在多くの自治体で用意されるようになり、倒壊の危険のあるブロック塀を撤去しようという動きが活発になっています。

 


 

解体を検討すべきブロック塀とは

 

 

ブロック塀の解体を検討すべきなのは、以下のような特徴を持つ危険なブロック塀です。

 

  • ・1.2m以上の高さがあるブロック塀
  • ・高さに対して厚みが不十分なブロック塀
  • ・ひび割れや傾きのあるブロック塀
  • ・築30年以上経過した古いブロック塀
  • ・鉄筋が通っていないブロック塀
  • ・コンクリートの基礎がないブロック塀

 

このようなブロック塀は、地震時に倒壊する可能性が高く、解体を検討する必要があります。とくに通学路など道路に面したブロック塀が倒壊すると、通行人に危険が及ぶおそれがあります。

 

建築基準法に規定するブロック塀の基準

建築基準法では、ブロック塀について以下のような基準が定められています。

 

  • ・高さは2.2m以下
  • ・厚さは15cm以上(高さ2m以下の場合は10cm以上)
  • ・径9mm以上の鉄筋を縦横に80cm以下の間隔で配置
  • ・長さ3.4m以下ごとに控え壁を設置
  • ・基礎の丈は35cm以上、根入れの深さは30cm以上

参考:建築基準法施行令第62条の8 | e-Gov法令検索

 

これらの基準を満たさないブロック塀は、建築基準法違反の可能性があり、倒壊リスクも高いといえます。もし自宅のブロック塀がこれらの基準を満たさないのであれば、たとえ老朽化しているように見えなかったとしても、すぐに解体を検討すべきです。

 


 

ブロック塀の耐用年数(寿命)

一般的にブロック塀の耐用年数は20〜30年といわれています。ただし、適切なメンテナンスがなされていない場合、15年程度で寿命を迎えることもあります。また、ブロック塀内部の鉄筋の耐用年数は10〜15年程度です。そのため、15〜20年を目安にブロック塀の建て替えを検討するのが良いでしょう。

 

とくに、1981年(昭和56年)の建築基準法改正以前に建てられた古いブロック塀は、現行の基準を満たしていない可能性が高く、解体を視野に入れる必要があります。

 


 

ブロック塀を点検する際のチェックポイント

ブロック塀を実際に目視して倒壊の危険性をチェックする際には、以下の資料が参考になります。

 

 

出典:国道交通症「ブロック塀の点検のチェックポイント

 

なお、解体を検討すべきブロック塀の特徴について、次の記事でも詳しく解説しています。ぜひご覧ください。

関連記事:ブロック塀は解体するべき?費用相場や流れ、撤去の基準をプロが紹介

 


 

【関東エリア】ブロック塀解体補助金まとめ

 

 

ブロック塀の解体に関する補助金は各市区町村が主体となって制度化されています。ここからは、弊社上池解体興業の対応エリア「東京都」「神奈川」「千葉県」「埼玉県」における主なブロック塀補助金制度を紹介します。

 

東京都

東京都渋谷区では、道路幅員4メートル以上の緊急輸送道路・避難路・通学路に面するブロック塀や万年塀(※)を対象に、安全対策を促進する助成制度を令和7年度まで実施しています。

 

※万年塀(まんねんべい)とは?

鉄筋コンクリート製の支柱と平板で構成された塀の俗称です。正式名称は「鉄筋コンクリート組立塀」といい、1950年代から1970年代にかけて盛んに施工されました。築50年以上経過している万年塀も多く、老朽化による倒壊などの危険性が問題視されています。

 

項目内容対象となる塀
耐震診断無料で区が申請者に対し専門家(一級建築士)を派遣し、 ブロック塀等の安全性を調査

※万年塀の場合は区職員が確認

ブロック塀等
除却区の調査(耐震診断)を受けたブロック塀や万年塀を、 申請者が全撤去、又はブロック塀などの高さを道路面から 50センチメートル以下とする工事を行う場合、工事費用 の一部を補助

(上限額600,000円、1メートル当たり15,000円)

ブロック塀等と万年塀

・調査(耐震診断)の結果、倒壊の恐れがあると判断されたブロック塀等

・明白な建築基準法等違反がないもの

・工事の契約締結前に申請すること(区の承認前の契約は助成対象外)

建て替え
(新設)
ブロック塀等の他、万年塀も対象区の耐震診断を受けた ブロック塀等を、撤去して同じ位置に新たに軽量フェン ス等を新設する工事を行う場合、工事費用の一部を補助

(上限額1,200,000円、1メートル当たり30,000円)

ブロック塀等と万年塀

・耐震診断の結果、倒壊の恐れがあると判断されたブロック塀等

・新設のフェンス等を除却したブロック塀等の範囲で設置すること

・明白な建築基準法等違反がないもの

・区から新設のフェンス等に関する確認申請を受けること

・工事の契約締結前に申請すること(区の承認前の契約は助成対象外)

出典:ブロック塀等安全化対策促進事業 | 耐震助成 | 渋谷区ポータル

 

なお、渋谷区以外の自治体でもブロック塀の解体に対する補助金制度は用意されており、以下の一覧表は令和6年4月1日における都内のブロック塀補助金制度をまとめたものです。お住まいの地域ではどのような補助金制度が用意されているか確認してみてください。

 

 

 

出典:東京都耐震ポータルサイト「都内における民間のブロック塀等の安全対策に係る補助制度一覧(令和6年4月1日時点)

(※上記画像が見にくい場合、こちらからご確認ください)

 

補助金の対象となるブロック塀の要件や補助内容は、自治体ごとに異なります。詳細は各自治体に直接お問い合わせください。

 


 

神奈川県

神奈川県横浜市では、以下の要件を満たすブロック塀の除却工事および軽量なフェンス等の新設工事に対して補助金を交付しています。

 

原則として、以下のア~ウ全てを満たしているもの

 

  • ア 道路等(※1)に面していること
  • イ 高さ1m以上のブロック塀等(※2)であること。
  • ウ 地震時に倒壊するおそれのあるもの。(※3)

※1「道路等」とは、道路法の道路、建築基準法第42条に規定する道路又は第43条第2項の規定にかかる空地、その他これらに類するもので市長が認めるもの
※2「ブロック塀等」とは、コンクリートブロック塀、コンクリート製の塀、石積塀、万年塀その他これらに類する塀
※3事前相談を受けた後、市職員又は市が委託する専門家が現地を確認し判定。

 

補助額は、ブロック塀等の除却工事であれば、

 

  • ・補助対象となる工事費の9/10

または

  • ・長さ×13,000円/mを乗じた額

 

のいずれか低い額です。

 

また軽量なフェンス等の新設工事であれば、

 

  • ・補助対象となる工事費の1/2

または

  • ・基礎を新設する場合   長さに37,000円/mを乗じた額
  • ・既存基礎を使用する場合 長さに18,000円/mを乗じた額
  • ・生け垣を設置する場合   長さに13,000円/mを乗じた額

 

のいずれか低い額となります(※)。

 

※上記の除却工事に軽量なフェンス等の新設工事を合わせた上限額は塀の長さに応じて、

 

  • ・10m未満:30万円
  • ・10m〜20m未満:40万円
  • ・20m以上:50万円

 

です。

出典:横浜市「ブロック塀等改善事業

 

なお、横浜市以外の自治体でもブロック塀解体に対する補助金制度は用意されており、神奈川県建築士会が作成した一覧表を以下のリンクから確認できます。ただし、掲載されている情報は令和5年度のものが多く、すでに令和6年度のものがスタートしている自治体も多いため、最新情報は各自治体の公式ホームページをご覧いただくか、自治体窓口に直接お尋ねください。

 

参考:神奈川県建築士会「令和5年度 神奈川県内市町村コンクリートブロック塀等撤去等に対する補助事業一覧

 


 

千葉県

千葉県千葉市では、次の要件を満たすブロック塀に対して補助金を交付しています。

 

本市の区域内にあり、次のすべてに該当するもの

 

  • ア 個人等(個人・町内自治会・マンション管理組合)が所有するもの
  • イ 通学路等に面し、高さ1.2メートルを超え、かつ、高さがブロック塀等と道路境界までの水平距離より高いもの
  • ウ 倒壊の危険性が高く、早急に撤去する必要があるブロック塀等であると千葉市住宅供給公社職員の調査により判定されたもの

※すべてに該当した場合でも建築基準法に明らかに違反しているブロック塀等については補助の対象となりません。

 

さらに、千葉市では小中学校の敷地から近いエリアほど補助を手厚くする仕組みを取っています。対象地域や補助内容、補助金額は以下の通りです。

 

地区区分【 一般地区 】

市内小中学校の敷地から

概ね1,500メートル以内の地域

【 重点地区 】

市内小中学校の敷地から

概ね500メートル以内の地域

補助率等補助率補助基準額補助限度額 補助率補助基準額補助限度額 
ブロック塀等撤去1/28,000円/m120,000円3/412,000円/m180,000円
軽量フェンス等設置1/211,000円/m150,000円1/211,000円/m150,000円

出典:千葉市危険ブロック塀等改善補助事業

 

なお、千葉市以外の自治体におけるブロック塀の解体に対する補助金制度は下記の通りです(令和5年4月時点)。

 

 

出典:県内における民間のブロック塀等の安全対策に係る補助制度一覧

(※上記画像が見にくい場合、こちらからご確認ください)

 


 

埼玉県

埼玉県さいたま市では、個人等が所有するブロック塀等の改善を目的に、除却または建て替え工事の費用の一部を助成しています。助成対象は、以下の要件をすべて満たすブロック塀等の除却工事又は建て替え工事です。

 

  • (1)道路等の地盤面からブロック塀等の頂部までの高さが80cmを超えるもの。
  • (2)道路等の地盤面からブロック塀等の頂部までの高さがブロック塀等から道路等の境界線までの水平距離よりも高いもの。
  • (3)国、地方公共団体その他公共団体から同様の助成金の交付を受けていないこと。
  • (4)次の表の基準に適合しないもの。

 

 

助成額は、次のいずれか低い方の額の3分の2とし、1件につき30万円が上限です。

 

  • (1) 助成対象事業に要する費用の合計額
  • (2) 下記表に定める助成限度額単価にそれぞれの区分ごとの単位をかけて計算した額

 

 

出典:さいたま市/【令和6年度】既存ブロック塀等の除却・建替え工事の費用を助成します

 

なお、さいたま市以外の自治体もブロック塀の解体に対する補助金制度を用意しています。詳しくは各自治体の公式ページをご覧いただくか、自治体窓口に直接お尋ねください。

参考:ブロック塀などの安全対策について – 埼玉県

 


 

ブロック塀の解体に関するよくある質問

 

 

Q.ブロック塀解体後は何を設置すれば良いでしょうか?

A.ブロック塀解体(除却)後は、倒壊の危険が低い「軽量のフェンス」を設置するのが一般的です。自治体によっては、ブロック塀の除却だけでなくフェンスの設置にも補助金を交付しています。また、緑化の推進および景観の向上の観点から「生け垣」の設置も推奨されています。ブロック塀による「隣地との境界」や「プライバシーの確保」などのメリットをそのまま維持できるように、軽量フェンスや生け垣の設置を考えてみてください。

 


 

Q.ブロック塀の解体はどこに依頼すべきでしょうか?

A.「補助金に詳しい解体専門業者」がもっともおすすめです。工務店などに依頼することもできますが、実際の解体は解体業者が行うのが一般的で、そうなると結果として紹介料や中間マージンが発生します。せっかく補助金を活用するのであれば、できるかぎり全体のコストを抑えたいところ。解体専門業者への「直接依頼」が、もっとも費用を安く抑えるコツです。

 

相見積もりを取る際に注意すべきこと

複数の会社に見積もりを取る際に一括比較サイトの利用を考える方も多いと思います。一括比較サイトは一度の情報入力で数社に見積もりを依頼できるという手軽さがあるものの、業者側は比較サイトに手数料を支払わなくてはならないため、直接お問い合わせがあった方よりも少々高い見積もりを提示せざるを得ないという事情があります。また、一括比較サイトに登録して見積もりを依頼したら、数分後から営業電話が鳴りやまなくなり煩わしかったなどという経験談もよく耳にするところです。

「多少費用が割高になっても良いから、多くの会社を比較して検討したい」という場合であれば、一括比較サイトの利用にもメリットはありますが、費用を抑えたいという目的であれば、一括比較サイトで貰ったお見積書を手に、ほかの解体工事業者へ直接見積もりを依頼するのがもっともおすすめです。

 


 

まとめ

本記事では、ブロック塀の解体時に利用できる補助金制度について、関東の主要自治体で実施されている補助金の例とともに解説しました。補助金制度は、予算の都合から年度ごとに要件や補助額が変更となることも珍しくありません。各自治体の最新情報については、自治体公式サイトや窓口で直接ご確認ください。

 

東京都目黒区の株式会社上池解体興業(ボッコス/BOCCOS)では、建物の解体工事を徹底サポートしております。東京都内を中心に関東地域において「空き家・木造住宅・ビル・店舗内装」の解体工事を承っており、豊富な実績があります。本記事で紹介したブロック塀の解体工事および補助金制度についても不明点があればぜひご相談ください。当社では丁寧なヒアリングを心がけておりますので、初めての方でも安心してご利用いただけます。お見積もりは完全無料ですので、当社Webサイトに掲載の「電話・メール・LINE」からお気軽にお問い合わせください。

 

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