内装解体とスケルトン解体の違い | 工事内容や費用、工期を比較 - 株式会社上池解体興業(ボッコス)

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内装解体とスケルトン解体の違い | 工事内容や費用、工期を比較


 

 

マンションのリフォームや店舗の居抜き工事について調べていると、「内装解体」や「スケルトン解体」という言葉を目にすることがあります。どちらも既存の内装を撤去する工事ですが、その工事内容や費用、工期には大きな違いがあります。

 

本記事では、内装解体とスケルトン解体の違いについて、解体工事のプロフェッショナルである株式会社上池解体興業(ボッコス/BOCCOS)が詳しく解説。それぞれの工事の特徴や工事内容、費用の相場、工期の目安などを比較し、どのような場合にどちらの工事が適しているのかを説明します。マンションのリフォームや店舗の居抜き工事を検討している方はぜひ参考にしてください。

 

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内装解体とは

 

 

内装解体とは、建物の内装部分を解体・撤去する工事のことです。壁や天井の仕上げ材、床材、間仕切り、造作家具などを取り除きますが、壁や天井の下地材(石膏ボードなど)は残します。また、構造体(柱、梁、床スラブ※など)には手を加えません。

※床スラブとは鉄筋コンクリートで作られた構造床のことを指します。

 

内装解体が行われるタイミングは主に以下の場合です。

 

  • ・マンションやアパートの賃貸物件で、入居者が退去し原状回復が必要な時
  • ・店舗や事務所の解約時、居抜き物件としてリノベーションする前の準備工事として
  • ・オフィスのレイアウト変更のために間仕切り壁を取り払う時

 

内装解体では、後付けの造作や設備機器なども撤去します。壁付けの家具、照明器具、エアコンなどは取り外し、床に置いてあるものは搬出します。事務所の場合はLAN配線、店舗の場合は厨房機器なども撤去の対象です。

 

内装解体の費用相場

内装解体の費用相場は、坪単価で1.5万円〜3万円程度が目安となります。30坪程度の物件であれば、45万円〜90万円ほどが相場です。ただし、解体する内装の種類や量によって金額は大きく変動します。たとえば、キッチンや浴室などの水回りの解体は、一般的な居室よりも単価が高くなる傾向にあります。

 

また地域によっても解体費用は異なり、東京など大都市圏は、地方都市に比べて単価が高めに設定されています。

 


 

内装解体にかかる工期

内装解体の工期は、物件の広さや解体箇所によって異なりますが、30坪程度の物件なら約1週間が目安です。

 

ただし、この日数はあくまで解体作業だけの期間です。事前の打ち合わせや見積もり、解体後の清掃・廃棄物処理なども含めると、全体のスケジュールはもう少し長くなります。

 

また、マンションの場合は、居住者や近隣への配慮から、作業時間や工程に制限がかかることもあります。余裕を持ったスケジュール管理が必要です。

 

関連記事:内装解体工事とは?費用相場や単価表・依頼手順・見積もりのやり方を紹介 

 


 

スケルトン解体とは

 

 

スケルトン解体とは、構造体/骨組み(スケルトン)以外の内装をすべて取り除く解体工事です。床や壁、天井の下地材も撤去するため、工事が完了すると柱と梁だけが残った状態になります。

 

スケルトン解体が行われる主なケースは次の通りです。

 

  • ・建物の用途変更を行う場合(オフィスビルの一部をマンションにするなど)
  • ・古いビルを住宅やオフィスにリノベーションする場合
  • ・大規模な設備改修工事を行う場合

 

スケルトン解体では、内装材だけでなく、床材や間仕切り壁の下地、設備配管、電気配線なども徹底的に撤去します。オフィスビルの場合、天井裏や二重床下の配線・配管類もすべて取り除くのが一般的です。

 

スケルトン解体の費用相場

スケルトン解体の費用相場は、内装解体よりもやや高めの設定となります。坪単価は3万円前後が相場で、30坪の物件の場合は100万円程度が目安です。

 

内装解体との違いは、下地材や設備配管なども撤去するため、手間がかかること。また、構造体の状態によっては、別途補修や補強が必要になる場合もあり、それらの費用も工事費に上乗せされます。

 


 

スケルトン解体にかかる工期

スケルトン解体の工期は、内装解体の約2〜3倍の期間が必要です。30坪程度の建物なら、2週間から1か月ほどが目安となります。

 

解体作業そのものに時間がかかるのに加えて、事前の調査や近隣への説明、仮設工事などに時間を要するためです。また、躯体の状態によっては、追加の作業が発生することもあるため、余裕を持ったスケジュールを組むことが大切です。

 

スケルトン解体の場合、工期は解体工事だけでなく、その後の内装工事も含めて考える必要があります。トータルの工期は、建物の規模や内装の仕様によって大きく変わりますが、小規模であっても2〜3か月は見込んでおくべきでしょう。

 

関連記事:スケルトン解体工事とは?知らなきゃ損するメリットと注意点を紹介! 

 


 

内装解体とスケルトン解体の違い

 

 

内装解体とスケルトン解体の最大の違いは、床や壁の下地材を残すか、すべて撤去するかという点にあります。

 

内装解体では、床材(フローリングやタイルなど)は撤去しますが、床下地(合板や捨て貼り材など)はそのまま残します。壁も仕上げ材(クロスや塗装など)は剥がしますが、下地材(石膏ボードなど)は残したままです。

 

一方、スケルトン解体では、床材も床下地も壁下地も、躯体に直接取り付けられているものはすべて撤去します。柱と梁、床スラブだけが残るため、建物の状態が骨組みむき出しになるのです。

 

このように、解体の度合いが大きく異なりますが、これは工事の目的によるものです。機能性や利便性を損なわずに内装の模様替えをしたい場合は内装解体で十分ですが、間取りから自由に設計し直したい場合はスケルトン解体が必要になります。

 

費用の違い

内装解体とスケルトン解体の費用を比較すると、次のような違いがあります。

 

【内装解体とスケルトン解体の費用比較】

内装解体坪単価1.5万円~3万円、30坪で45万円~90万円
スケルトン解体坪単価3万円前後、30坪で100万円程度

 

内装解体よりもスケルトン解体の方が、費用は高くなる傾向にあります。これは、解体範囲が広いことに加え、下地材や設備配管なども撤去するため、手間がかかるためです。また、躯体の補修や補強が必要な場合は、さらに費用が上乗せされます。ただし、あくまでも目安であり、建物の状態や使用されている内装材などによって、費用は大きく変動します。

 


 

工期の違い

内装解体とスケルトン解体の工期の違いを表にまとめると、以下のようになります。

 

内装解体:約1週間

スケルトン解体:2週間〜1か月

 

一般的に、スケルトン解体の方が内装解体よりも工期が長くなります。これは、解体作業の範囲が広いことに加え、躯体の状態確認や補修なども必要になるためです。一方、内装解体は、部分的な解体・撤去で済むため、工事にかかる手間が少なく、比較的短期間で完了できるというメリットがあります。ただし、これらはあくまでも目安であり、建物の規模や状態、解体範囲などによって、工期は大きく変動します。

 

千葉・埼玉・神奈川・東京で店舗内装解体を検討されている方は、株式会社上池解体興業(ボッコス/BOCCOS)にお任せください。店舗・テナントの解体工事では、入居後に設置した設備や造作物の撤去が必要です。また、ガスや電話回線などの撤去が必要になることもあります。当社では、店舗の原状回復に伴うスケルトン工事にも対応可能です。お気軽にお問い合わせください。

 

>> 店舗内装解体について | 株式会社上池解体興業(ボッコス/BOCCOS)

 


 

内装解体のメリットとデメリット

 

 

内装解体のメリットは、スケルトン解体と比べて、費用が安く工期も短いことです。部分的な解体・撤去で済むため、工事にかかる手間が少なく、短期間で完了します。店舗の模様替えやオフィスの部分的なレイアウト変更など、小規模な工事に適しています。また、構造体に手を加えないため、建物の強度に影響を与えず、大掛かりな申請手続きも不要です。

 

デメリットとしては、既存の間取りから大きく変更できない点が挙げられます。下地材や設備配管をそのまま利用するため、自由なプランニングは難しくなります。また、施工不良による下地材の劣化や、隠れた不具合を見落とすリスクもあります。壁や天井を解体しないと、躯体の状態をすべて把握できないためです。

 


 

スケルトン解体のメリットとデメリット

 

 

スケルトン解体の最大のメリットは、内装を思い通りに設計できる点にあります。下地材や設備類をすべて取り除くため、間取りの変更や大規模な設備改修など、目的に合わせて自由にプランニングできます。また、解体の過程で、躯体の状態を詳細に確認できるのも大きな利点です。建物に構造上の問題がないか、手を加える必要がないかを見極められるため、リノベーション後のトラブル防止につながります。

 

デメリットは、内装解体よりも費用と工期がかかること。床や壁の下地を撤去するため、その分解体の手間が増え、産業廃棄物の量も多くなります。当然、その後の内装工事も一からやり直しになるため、総合的なコストは高くなる傾向にあります。また、スケルトン解体では、近隣への騒音や振動なども大きくなりやすいため、周辺環境への十分な配慮が必要です。

 

関連記事:家の解体工事前の挨拶に粗品は必要?失敗しない7つの品物を紹介! 

 


 

内装解体およびスケルトン解体における注意点

 

 

内装解体やスケルトン解体を行う際は、いくつかの注意点があります。

 

共用部分や設備配管の破損

マンションの内装解体やスケルトン解体を実施する際は、共用部分や設備配管の破損に気をつける必要があります。とくに水回りや電気系統は、共用設備につながっているケースが多いため、慎重に工事を進める必要があります。事前に管理会社や設備業者に確認・相談しておくことが大切です。

 


 

近隣住民への配慮

解体工事を行う際は、近隣住民への配慮も欠かせません。とくにマンションで工事を行う場合は、騒音や振動を最小限に抑える努力が求められます。工事業者には、作業時間や養生、ゴミ処理などのルールを徹底してもらうよう依頼しましょう。

 

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アスベストの有無

解体工事を行う際は、アスベストの有無を確認することも重要です。アスベストは、吸引すると肺がんや中皮腫などの健康被害を引き起こす危険な物質です。2006年にアスベストの使用や製造は全面禁止されましたが、それ以前に製造された製品や建物のなかには含有量の差こそあれど、アスベストが含まれている可能性があります。

参考:厚生労働省「アスベスト全面禁止

 

とくに本格的なアスベスト規制が開始された1975年以前の建物や製品については、大量のアスベストが使用されている可能性もあるため、注意しましょう。

 

関連記事:【画像あり】アスベストを見分ける7つの方法と注意点を深掘り解説

 


 

信頼できる業者選び

内装解体は一時的とはいえ、住居の機能を大きく損ないます。工期が長引くと生活への支障も出るため、なによりも信頼できる工事業者選びが重要です。実績や評判をしっかり確認し、綿密な打ち合わせを行ってから工事に着手しましょう。

 

相見積もりを取る際に注意すべきこと

複数の会社に見積もりを取る際に一括比較サイトの利用を考える方も多いと思います。一括比較サイトは一度の情報入力で数十社に見積もりを依頼できるという手軽さがあるものの、業者側は比較サイトに手数料を支払わなくてはならないため、直接お問い合わせがあった方よりも少々高い見積もりを提示せざるを得ないという事情があります。また、一括比較サイトに登録して見積もりを依頼したら、数分後から営業電話が鳴りやまなくなり煩わしかったなどという経験談もよく耳にするところです。

「多少費用が割高になっても良いから、多くの会社を比較して検討したい」という場合であれば、一括比較サイトの利用にもメリットはありますが、費用を抑えたいという目的であれば、一括比較サイトで貰ったお見積書を手に、ほかの解体工事業者へ直接見積もりを依頼するのがもっともおすすめです。

 


 

まとめ

内装解体とスケルトン解体は、既存の内装を撤去する点で共通していますが、解体の度合いに大きな違いがあります。

 

内装解体は床や壁の下地を残す部分的な撤去工事、スケルトン解体は骨組み以外をすべて取り除く全面的な解体工事です。前者は小規模な内装の変更に、後者は大掛かりな用途変更やリノベーションに適しています。

 

内装解体およびスケルトン工事の実施にあたって、建物の共用部分への影響や近隣への配慮など、注意すべき点が多くあります。目的に応じて解体の範囲を見極め、信頼できる工事業者を選ぶことが、トラブルのない円滑な工事の秘訣といえるでしょう。

 

株式会社上池解体興業(ボッコス/BOCCOS)は内装解体・スケルトン解体の実績豊富な解体専門業者です。豊富な経験と高い技術力で、お客様のニーズに合わせた最適な解体プランをご提案します。マンションや店舗の解体工事をお考えの際は、ぜひ一度ご相談ください。

 

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