住宅解体工事で使えるローンの種類とは?「空き家解体専用のローン」もある
空き家は災害時の倒壊や放火などのリスクがあるため、国や自治体は解体工事を推奨しています。その一方で「解体したいけど資金を用意できない」と悩んでいる方も多いでしょう。
しかし実は、解体工事ではローンを利用できます。まとまったお金を用意できない方は、フリーローンや空き家解体ローンなどを利用すれば、負担を抑えて解体工事ができますよ。
とはいえ、「どのローンを組めばいいのかわからない」「お金を借りるのは不安」と思いますよね。そこでこの記事では、解体工事で利用できるローンのメリットとデメリットを解説。解体のプロである株式会社上池解体興業が、損をしないために気をつけるべき注意点も紹介します。
住宅解体ではローンを組める?
結論からいうと、住宅解体工事ではさまざまなタイプのローンを利用できます。ローンを組めば月々の負担を抑えて解体工事ができますよ。
ローンは、金融機関や商品によって条件・金額・審査方法・振り込み方法などが異なります。まずは「何のために」「どのくらい」借りるのかを考え、自分に合ったローンを選んでいきましょう。
ローンの仕組み
ローンを比較する重要なポイントが、「金利」です。解体工事におけるローンには、おもに3種類の金利があり、それぞれにメリットとデメリットがあります。
- ・変動金利型
- ・固定金利選択型
- ・全期間固定金利型
変動金利型とは、市場にあわせて半年ごとに金利が見直されるタイプです。返済額も5年ごとに見直され、金利が下がれば利息も少なくなります。一方で、金利が大幅に上昇すると返済額に対する利息の割合が大きくなり、元金がほぼ減らなくなるというデメリットも。
固定金利選択型とは、契約から一定期間の金利が固定されるタイプです。一定期間終了後は、固定金利型を続けるか、変動金利型に変更するかを選択できます。
全期間固定金利型とは、返済まで金利が固定されるタイプです。毎月の返済額が変わらないため、家計管理がしやすいです。一方で、金利が高く設定される傾向があります。
ローンを使うメリット
一般的な戸建て住宅の解体工事では、100~300万円ほどの資金が必要です。解体費用をまとめて支払うと、日常生活に必要なお金がなくなってしまうリスクがあります。一方でローンを利用して月々の負担を抑えれば、普段通りに暮らしながら解体工事ができるでしょう。
ただし、金利などの注意点もあるため、必要以上には借りないようにしましょう。返済不要な自治体の補助金を使うのもおすすめです。
住宅解体で使えるローンの種類
住宅解体では、主に3つのローンを利用できます。
- ・住宅ローン
- ・プロパーローン
- ・フリーローン
それぞれ対象となる工事や借り入れ方法が異なるため、詳しく解説していきます。
住宅ローン
住宅ローンは、住宅を購入する際に利用できるローンで、解体工事のみでは利用できません。一方で建て替えがともなう解体工事には、解体費用を含めたローンを組めます。ただし、ハウスメーカーと解体業者に分離発注する場合は利用できません。
住宅ローンは金額が大きくなりやすく、大手銀行が扱うことが多いため、審査が厳しい傾向があります。住宅ローンの審査に通らなかった方は、フリーローンなどを検討しましょう。
住宅ローンは、物件の引き渡し時に振り込まれることが多いため、手付け金などが必要な場合は現金の用意が必要になることも。
プロパーローン
プロパーローンとは、解体工事だけでも利用できる無担保のローンです。住宅ローンとの大きな違いは、保証会社を通さないこと。住宅ローンは、保証会社が滞納時の立て替えを保証することを条件に金融機関が融資しています。そのため、借り入れの審査は保証会社の基準で行われます。
一方でプロパーローンは、金融機関が独自に提供するローンです。金融機関の基準で審査されるため、住宅ローンの審査に落ちた方でも通過することがあります。ただし、住宅ローンに比べて金利が高いことや保証人が必要というデメリットも。
フリーローン
フリーローンの最大の特徴は、用途の制限がなく、工事内容にかかわらず利用できること。担保や保証人も不要なため、借り入れ時の手間も少なく、幅広い方が利用できます。
フリーローンのデメリットは、最大借入金額が300万~500万円までと少ないこと。必要な資金を一括で借り入れるのみで、追加融資は受けられません。ただし解体工事の相場は100万~300万円ほどなので、フリーローンでも十分でしょう。
住宅解体では空き家解体ローンも
空き家の解体では、専用の「空き家解体ローン」も利用できます。空き家は放火などのリスクがあり、その地域にとってもデメリットが多いです。そのため、空き家の解体促進を目的として、地方銀行などが空き家解体専用のローンを提供しています。
住宅ローンと空き家解体ローンの違い
住宅ローンと空き家解体ローンのもっとも大きな違いは、借り入れの用途です。住宅ローンは住宅の購入が対象のため、借り入れ金額が数千万円になります。金額が大きい分、保証会社や担保などの条件が厳しいです。
一方で空き家解体ローンは、借り入れ金額が100万~300万円ほど。住宅ローンに比べて金額が小さいため、保証人・担保不要など条件の緩い会社が多いです。そのため、住宅ローンやフリーローンなどの審査に通らなかった方でも、借り入れできる可能性があります。
住宅解体におけるローンの注意点
ローンとは、金融機関などからお金を借りること。しっかりと理解しないままお金を借りてしまうと、損をしたり、後悔したりするリスクが高くなります。そのためここからは、借りる前に知っておくべき4つの注意点を紹介します。
ローンには審査がある
ローンは確実に受け取れるわけではありません。なぜなら、ローンには「事前審査」と「本審査」があるからです。過去に税金やクレジットカード、他社ローンなどの滞納をした経験がある方は、審査に通らないことがあります。
また、滞納がない方でも経済状況によっては審査を通過できません。建て替えや解体の予算を考える際には、ローンを受け取れない可能性があることを頭に入れておきましょう。
返せる金額だけ借りる
ローンでは、借りる予定だった金額以上の借り入れ可能金額を案内されることがあります。しかし借り入れ可能金額は、あくまでもローン会社があなたの年齢や年収などから判断した「貸せる」金額です。
子どもの進学費用や両親の介護費用などの将来的な出費は考慮されていないため、借り入れ可能金額の全額を借りてしまうと首が回らなくなってしまいます。そのためローンは、借り入れ可能金額にかかわらず、確実に返せる金額のみを借りましょう。
振り込みのタイミングはさまざま
利用する会社や商品によって審査の長さや振り込みのタイミングはさまざまです。また、解体業者によって施工費用の支払いのタイミングは異なります。工事前に手付け金が必要な解体業者の場合、ローンの審査や振り込みが間に合わないと工事がはじめられません。
ローンは複数書類の提出などが必要なため、スケジュール通りに解体工事を進めるためには、早めに準備をはじめましょう。解体工事では、見積もりの際にローン利用を検討していることを伝えるのがおすすめです。工事や支払いのスケジュールを調整してもらえることがあります。
補助金を利用できることも
空き家は、倒壊や放火などのリスクがあり、その地域にとってもデメリットがあります。そのため自治体が空き家解体に補助金を支給していることも。とくに、旧耐震基準(昭和56年以前)で建てられた住宅は、補助金の対象になることが多いです。
自治体の補助金は、返済不要なためローンよりも負担を抑えられます。コストを抑えたい方は、まずは補助金に申し込んでみましょう。
まとめ
ローンを使えば、月々の負担を抑えて解体工事ができます。ただし、ローンには審査があり、すぐに借りられるわけではありません。そのため、ローン審査などのスケジュールを考慮してくれる業者への依頼がおすすめです。
株式会社上池解体興業は、お客さまが困ったときに頼れる存在を目指しております。「空き家の解体をしたいけど経済的に難しい」という場合でも、お客さまの負担を最低限に抑える方法を一緒に考案いたしますので、ぜひご相談ください。
空き家解体に利用できる補助金申請のサポートなども可能です。現地調査や見積もりは無料で承っておりますので、まずはお気軽にお問い合わせください。
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