住宅解体はこの手順で進めればOK!失敗しやすいポイントも解説
解体工事は、頻繁に経験する工事ではありません。人生でも一度きりという方も多いでしょう。
そのため、「解体工事ってどんな流れで進むんだろう」「必要な準備や手続きを知りたい」など、どのように工事が進んでいくのかイメージできない方も多いと思います。
この記事では、住宅解体の工事前・工事中・工事後の手順を徹底解説。たくさんのお客さまをサポートしてきた株式会社上池解体興業が、はじめての方から相談されるポイントを中心に紹介します。
この記事で紹介する手順に沿って進めれば、トラブルなく解体工事を終えられますよ。「解体工事を検討しているけど、イメージがつかめなくて困っている」という方は、ぜひ参考にしてみてください。
住宅解体の手順・流れ【準備】
住宅解体がはじめての方は、わからないことが多いですよね。そのためまずは、相談する専門業者を探しましょう。損をしないための業者選びのポイントを紹介します。
複数会社の見積もりを比較
解体工事の業者選びで大切なことは、複数の業者の見積もりを比較すること。解体業者は、お問い合わせから見積もりまで無料対応していることが多いです。そのため、対応の丁寧さや見積もりの明確さなどを比較してみましょう。
わからないことがあればとにかく質問をして、対応を見るのもおすすめ。複数の業者の見積もりを比較してから決めたいと伝えて嫌な反応をされたら、その業者は避けるのがいいかもしれません。
解体業者と契約
複数の見積もりを比較して、「ここに頼みたい」と思った業者と契約しましょう。業者選びで迷ったら、対応の丁寧さ・見積もりの明確さ・アフターケア(何かあったときの対応など)の有無などで比較するのがおすすめです。
業者との契約後は、施行日などの具体的な打ち合わせがあります。このあとの流れは業者によって多少異なるため、見積もり時や契約時にその後の流れを聞いておきましょう。疑問や不満を抱えたまま依頼すると、のちのちトラブルになるおそれがあります。
住宅解体の手順・流れ【解体前】
住宅解体では、建物を取り壊す前にいくつかの準備が必要です。不備があるとトラブルにつながるため、あらかじめチェックしておきましょう。
解体する住宅と近隣の調査
住宅解体の前には、耐震診断とアスベスト調査が必要です。耐震診断とは、古い住宅を現行の基準でチェックする調査で、点数が低い場合は改修・解体工事に補助金が支給されることも。
またアスベスト調査とは、人体に有害なアスベストという物質が含まれていないか確認する調査です。自治体によってはアスベスト調査や解体工事への補助金が支給されます。
一方で近隣住宅を対象とした家屋調査も欠かせません。家屋調査とは、工事前の近隣住宅の傾斜やキズなどを調査して記録しておくこと。家屋調査をしておくことで、「工事のせいでキズができた」というクレームを避けられます。
これらの調査は、基本的には解体業者が手配してくれます。手数料や調査費用が見積もりに含まれていることがあるので、確認しておきましょう。
近隣挨拶・説明会
住宅解体工事では、振動などによって近隣住民に多少の迷惑をかけてしまいます。そのため、あらかじめ挨拶・説明にうかがいましょう。近隣への説明は、おもに次の3種類で行われます。
- ・個別説明
- ・近隣住民説明会
- ・スケジュールなどの提示
自治体によっては近隣挨拶へのルールが定められていることも。説明会報告書の提出などが必要になることがあるため注意しましょう。近隣挨拶は、解体業者が代行してくれることも多いです。
各種書類の提出
住宅解体では、市役所や官公庁に書類の提出が必要です。
- ・解体工事届出
- ・道路使用許可申請書
- ・アスベスト調査報告書など
ほとんどは業者が提出するものの、解体工事届出は施主に提出義務があります。業者に相談しながら、必ず提出しましょう。委任状を作成すれば、業者による代行も可能です。ただし、手数料がかかることも。
家の中の準備
解体工事の前に、私物を片付けておきましょう。家具や家電が残っていると撤去費用が割高になることがあります。
また、電気やガスなどのライフラインは、事故の原因になるため工事の前に止めておきましょう。工事のスケジュールに影響がでないように、早めに電気会社などへ連絡しておくのがおすすめです。ただし、水道は工事に使うため、止める必要はありません。
住宅解体の手順・流れ【工事】
ここからは解体業者による作業の流れを紹介します。打ち合わせ通りに作業が進んでいるかチェックするためにも、カンタンな流れは覚えておきましょう。
足場と養生の設置
まずは高所作業用の足場を設置します。そのあと、足場に養生シートを取り付けます。養生シートは、ホコリの飛散防止だけでなく防音・防炎の役割もあり、作業中の事故や近隣からの苦情をまねかないためには欠かせません。
残置物の撤去
重機で取り壊す前に、家の中や庭に残っている家具や家電などを撤去します。その後、アルミサッシや石膏ボードなど手で解体できる内装を撤去していきます。安全かつ効率的な解体工事のためには、細かな手作業による解体と重機による解体の使い分けが重要です。
解体作業
内装の撤去・解体を終えたら、重機による解体に進みます。解体工事のなかでもっとも危険な工程なので、順序立てて安全に取り壊すことが大切です。また、ホコリが舞いやすいため水を撒きながら作業を進めます。
産業廃棄物の搬出
解体工事では、たくさんの廃材が生じます。産業廃棄物の処理は解体業者の義務なので、しっかりと分別して、それぞれの処理場へ運びます。近年は、分別処理のルールが厳しくなっていることもあり、産業廃棄物の処理費用が高く設定されていることも。安く済ませるためには、家具・家電などを自分で処分しておきましょう。
地中埋設物の調査・整地
産業廃棄物を運び出して更地になったら、地中埋設物を調査します。地中には、古い配管や廃材が埋まっていることがあり、放置すると土壌が弱まってしまいます。頑丈な住宅に建て替えるためには、埋設物の調査・撤去が欠かせません。
また、解体後に建て替えない場合には、コンクリートやアスファルトで整地することも。建て替え・売却など、解体後の活用方法によって施工内容が異なります。
住宅解体の手順・流れ【解体後】
住宅解体では、工事が終わった後の手続きなども必要です。工事前の準備同様に、忘れると罰金を科されたり、思わぬ請求がきたりすることもあるため注意しましょう。ここからは、解体工事後にやるべき手続きなどの手順を紹介します。
水道の停止
工事に使用した水道を止めましょう。水道は、その地域を管轄する水道局に連絡することで止められます。近年はインターネットで手続きできる水道局も多く、24時間いつでも申請できます。
使用停止手続きをしておかないと、水道を使っていなくても基本料金がかかることも。工事が終わったら早めに連絡しておきましょう。
近隣挨拶・事後調査
工事で迷惑をかけた近隣住民に、工事が完了したことを報告しましょう。カンタンに挨拶をしておくだけでも、関係性の悪化を防げます。
また、必要に応じて事後家屋調査を案内しましょう。工事後すぐに調査して事前調査の記録と比較することで、そのあとに「工事のせいだ」と言いがかりをつけられる心配がなくなります。
建物滅失登記申請
建物滅失登記とは、その土地の建物がなくなったことを国と自治体に報告する書類です。建物滅失登記は、解体工事後1か月以内に施主が提出する義務があります。怠ると10万円以下の罰金を科されるため、忘れないうちに提出しておきましょう。
また、建物滅失登記申請は、固定資産税の計算にも関わります。提出が遅くなると税金の計算がわかりにくくなってしまうので、早めに提出の準備をはじめましょう。
売却・建て替えなどの準備
解体後の更地を放置すると、雑草などによって荒れてしまいます。管理の手間が増えるだけでなく、近隣トラブルの原因になってしまうでしょう。そのため解体後はすぐに売却や建て替えの準備を進めるのがおすすめです。
固定資産税は1月1日時点で計算されるため、12月31日までに売却が完了すれば、翌年の固定資産税を節約できます。
まとめ
住宅解体では、工事の前後に書類提出などの手続きが必要です。書類の作成には専門知識が必要なため、迷ってしまう方が多いでしょう。そのためまずは、解体工事の専門業者に相談するのがおすすめです。
複数業者の見積もりを依頼して、対応の丁寧さや見積もりの明確さを比較しましょう。専門業者と一緒に手続きを進めていくことで、はじめての方でも失敗せずに解体工事を終えられますよ。
株式会社上池解体興業では、現地調査と見積もり作成を無料で承っております。お客さまが抱える不安や疑問を解消し、安心して任せられる業者になれるよう、誠心誠意対応いたします。解体工事をご検討の方は、お気軽にお問い合わせください。
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