【プロが解説】解体工事の安全対策って?施主ができる事故防止策も - 株式会社上池解体興業(ボッコス)

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【プロが解説】解体工事の安全対策って?施主ができる事故防止策も


【プロが解説】解体工事の安全対策って?施主ができる事故防止策も

 

解体工事を安全に進めるうえで、国道交通省などによりガイドラインやKY活動・5S運動などの安全目標が定められています

 

解体工事をはじめて依頼する方のなかには、「どのような安全基準か知っておきたい」「施主側が守るべき決まりごとを理解したい」などと、興味がある方も多いのではないでしょうか。

 

そこで本記事では、国や自治体・解体業者が決めている解体工事の安全対策について紹介します。また、解体工事のプロである「株式会社上池解体興業」が施主がやるべきトラブル・安全対策もわかりやすくご説明しますので、参考にしてみてください。

 

 

解体工事で安全対策をしないとどうなる?【トラブル・事故例】

 

解体工事で安全対策をしないとどうなる?【トラブル・事故例】

 

解体工事は高所作業や重機による解体作業など、常に危険と隣り合わせです。まずは、解体工事で安全対策をしないと、どのようなトラブルや事故が起きてしまうのかを解説します。

 

 

作業員の転落・負傷事故

 

安全対策をしないと、作業者の転落事故や負傷事故のリスクが上がります。

例えば、足場の設置基準を守らない場合には足場が外れ高所から転落してしまう事故や、重機に関する安全対策が不十分な場合にはアタッチメントが外れ手や足を負傷してしまう事故などが挙げられます。

 

作業者の大きな事故を防ぐためにも、解体業を営む事業者には国が定めるガイドラインに基づいて徹底した安全対策を取ることが義務付けられています。


 

大規模な停電

 

クレーンで足場の資材を運んでいるときに近くの電線に引っかかってしまったり、地中埋設物の撤去作業中に地中の電線を切断したりすると、大規模な停電が発生することも。

 

停電が発生すると、隣の市町村まで被害が及ぶこともあり、多くの人に迷惑をかけることになります。

 

関連記事:家の解体工事で電話線は取り外すべき?手続きの流れや注意点まで解説


 

重機との衝突事故

 

通行人が間違って作業現場に入ってしまい重機との衝突事故が起きたり、重機の操縦ミスにより作業員が重機に巻き込まれて怪我をしたりなど、重機との衝突事故も多発してしまいます。

 

これらの事故は、建物の立地条件が特殊な場合に事故が発生しやすい傾向にあります。


 

足場の倒壊事故

 

足場の安全対策が不十分な場合には強風により前面道路に倒れ、通行を遮ってしまい近隣住民からのクレームが発生するケースも。

 

また鉄道近くの工事で足場が倒壊し、電車の運行が見合わせになった結果、何十万人もの人へ影響が出た大規模な事故も報告されています。


 

隣家補修トラブル

 

隣家補修とは、自分自身の解体工事が原因で隣家に傷をつけてしまった場合に補修工事を隣人の代わりに行うことです。

 

足場が崩れ隣の家の一部を破壊したり、重機の作業中に外壁に傷をつけたりなど、安全対策が不足していた結果として隣家補修トラブルが発生してしまうケースが少なくありません。

 

関連記事:解体工事の隣家補修とは?プロがトラブル事例や費用負担を教えます


 

粉じんトラブル

 

解体工事ではチリやホコリなどの粉塵が大量に発生するため、近隣住民の洗濯物や車を汚してしまうなどの粉塵トラブルが発生しがちです。

 

特にアスベストの撤去工事のときは、人体への危険性が高いイメージがあるため、ナーバスになる近隣の方からのクレームも多く発生します。

 

関連記事:近隣のアスベスト解体中に洗濯物を干していい?対策や注意点も解説


 

 

解体工事の安全対策|国・自治体が定めるガイドライン

 

解体工事の安全対策|国・自治体が定めるガイドライン

 

解体工事は危険性が高い作業であるため、国や各地方自治体によって解体の作業方法や安全基準が細かく定められています。それでは、国や自治体が定める解体工事の安全対策を紹介します。

 

 

厚生労働省:労働安全衛生規則・労働安全衛生法

 

厚生労働省の「労働安全衛生規則・労働安全衛生法」では、解体工事を安全に進めるうえで事業者や作業者が守るべきルールや規定が定められています。以下の表で例を紹介します。

 

労働安全衛生規則・法の項目事項の詳細
立ち入り禁止解体用機械を使う場合には、運転者以外の作業者を立ち入らせないこと
発注者に求められる責任注文者は、施工方法や工期などについて、安全で衛生的な作業の遂行を妨げるような条件で依頼しないこと

 

労働安全衛生法に基づいて作成されたガイドラインも多くあるため、施主側も関連事項を確認しておきましょう。


 

 

国土交通省:建築物解体工事共通仕様書

 

国土交通省では「建築物解体工事共通仕様書」により、構造や対象物の種類に依らず、すべての解体工事で共通の仕様を定めていま。例えば、以下のように施工中・事故発生時の安全確保について細かく決められています。

 

建築物解体工事共通仕様書の項目事項の詳細
施工中の安全確保解体工事について第三者から説明の要求があった場合には、誠意をもって対応すること
災害・事故発生時の安全確保人命の安全確保を優先し、二次災害が発生しないよう工事現場の安全確保に努めること

参照:建築物解体工事共通仕様書 令和4年度版/国土交通省

 

また工作物やアスベストの除去・処理方法に対しても項目があり、幅広い解体ケースに対するルールが決められています。


 

 

環境省:アスベストのマニュアル・ガイドライン

 

環境省では、アスベスト建築物や付帯物を撤去する際の業者向けにマニュアルとガイドラインを定めています。例えば、以下のようにアスベスト撤去手順や事前調査に関する重大な項目がまとめられています。

 

アスベストのマニュアル・ガイドラインの項目事項の詳細
アスベスト含有仕上げ塗材の除去をする手順電動工具を使って除去する場合は、除去部分周辺を隔離養生するとともに、常時湿潤化すること
発注者への資料提供依頼発注者に対して、設計図面や吹付け材など、事前調査に必要な書類の提供を依頼すること

参照:建築物等の解体等に係る石綿ばく露防止及び石綿飛散漏えい防止対策徹底マニュアル付録 事前調査の方法/環境省

 

解体工事中にアスベストが飛散すると、近隣住民からのクレームだけでなく健康被害にもつながります。そのためマニュアルを通じて、施主側もアスベストの危険性や正しい取り扱い方法などを理解しておくことが大切です。

 

関連記事:アスベスト解体工事の手順は?危険レベル別の除去方法や注意点も解説


 

 

地方自治体:建築物解体工事計画

 

国が定める以外に、都道府県や市町村など各地方自治体においても解体工事の安全基準が決められているケースがあります。その一つに「建築物解体工事計画」があり、以下のように同じ東京都内でも区によって事項が異なります。

 

東京都区名建築物解体工事計画の事項
千代田区アスベストの調査・ネズミの生息調査・標識設置・住民説明に関して、区に報告が必要
大田区発注者もしくは解体工業者が「標識」を道路に面して設置し、解体工事を近隣関係住民に周知する

 

上記のように自治体によってまったく違うため、不安な場合には解体業者や各種窓口へ聞いてみると良いでしょう。

 

関連記事:家の解体工事に必要な手続きは?損をしないための注意点も解説

 

 

 

解体工事の安全対策|解体業者が行うべき対策

 

解体工事の安全対策|解体業者が行うべき対策

 

解体業者は国や自治体が定める安全対策のガイドラインや法律に基づいて、安全に作業をするうえで独自に対策や計画を決める必要があります。ここでは、解体業者が行うべき解体工事の安全対策を紹介します。

 

 

KY活動

 

KY活動とは、工事現場における「危険・予知」に関する取り組みのことです。具体的には、重機の操作を誤ってバランスを崩してしまうなどのあらゆる事故ケースに関して意見を出し合い、想定される事故が起きないようにするための対策や行動基準を決めます。

 

KY活動を通じて、作業員・指導者それぞれが解体現場における危険性をさまざまな視点から共有できるメリットがあります。


 

 

5S運動

 

5S運動とは、工事現場の環境を清潔に保つためのスローガンです。「整理・整頓・清掃・清潔・しつけ」の5つの頭文字が、「S」であることから名付けられました。

 

解体業者は5S運動に基づいて、廃材を指定場所に片付けることや設備内・資材の整理整頓、現場周辺の掃き掃除などを実行する必要があります。5S運動をすることで、作業場の安全だけでなく周辺環境に対しても配慮できるメリットがあります。


 

養生シート・パネルの設置

 

基本的に解体工事では、養生シートの設置が義務付けられています。養生シートを設置することで、工具の落下による事故や、粉じんの発生を軽減することができるからです。

 

またRC・S構造の頑丈な建物の解体工事を行う際には、建物の周辺に養生パネルの設置も必要です。

 

関連記事:養生シートなしの解体工事は違法?対策方法を解体のプロが解説!


 

監督者の設置・解体工事に関する安全教育

 

作業者の安全を確保するために、解体工事では監督者の配置も義務付けられています。例えば、足場の組み立て作業時には、「足場の組立て等作業主任者」の資格を保有した監督者を選任する必要があります。

 

また事業者は、作業者の教育も行わなければなりません。基本的には、基礎の撤去作業など解体工事中の工程すべてが特別教育の対象です。作業者と監督者はそれぞれ特別教育を通じて、安全な作業方法を学びます


 

 

解体工事のトラブル・事故防止|施主がやるべき対策

 

解体工事のトラブル・事故防止|施主がやるべき対策

 

続いて、施主がやるべき対策を紹介します。施主自ら安全を意識することで、近隣住民との民事問題や金銭的トラブルのリスクを減らせるメリットがあります。

 

解体工事のトラブルを防止するうえで何を行えば良いのか、今のうちにチェックしておきましょう。

 

 

優良業者を選ぶ

 

解体工事のトラブル・事故防止対策でもっとも大切なのが、優良業者を選ぶことです。優良業者はきちんと安全性を優先して作業を進めてくれるため、事故に巻き込まれるリスクを減らせます。

 

数多くの業者のなかから優良業者を探すためには、複数の業者から見積もりを出してもらうことが重要です。

 

悪質な業者かどうか正しく判断するうえでも、時間が限られている場合には「解体業者の一括見積サイト」を利用して、必ず2~3社以上を比較するようにしましょう。

 

関連記事:家の解体業者の損しない選び方!トラブルを避ける方法も解説


 

 

業者の保険と許可をチェック

 

安全対策をきちんとしている業者を選ぶためには、業者の保険と許可をチェックすることも重要です。

 

業者のなかには、施工中に発生した事故に備えるための「損害賠償保険」に入っていない業者もいます。また、解体業を営む業者に必要な「解体業許可や建設業登録」を済ませていないケースも。

 

悪質な業者による事故やトラブルで、施主側が大きな損を受けることにならないためにも、チェックしておきましょう。

 

関連記事:解体工事には免許がいる?プロが良い業者の見極め方や注意点を解説


 

 

近隣住民への挨拶回りを業者とする

 

近所間のトラブル・安全対策として施主ができることは、近隣住民への挨拶回りです。解体工事では振動や粉じんなどが発生するため、挨拶回りを通じて「迷惑をかける旨と現場に入らないこと」を伝えておきましょう。

 

また、業者と一緒に行くことで施主から工事に関する質問がある場合にしっかり対応してもらえるため、近所の方から信頼してもらえるメリットがあります。

 

関連記事:家の解体工事前の挨拶に粗品は必要?失敗しない7つの品物を紹介!


 

 

解体工事前にライフラインの停止・撤去手続きを進める

 

解体工事中の事故を防ぐためには、解体する家の水道・電気・電話などのライフラインを停止もしくは撤去を忘れずに行いましょう

 

特に電気の手続きが未完了であることを業者が把握しないまま、工事を進めてしまうと感電事故が起きる可能性も。そのためライフラインの手続きは、家の取り壊しが決まれば速やかに行いましょう。

 

関連記事:家の解体工事で電気や水道は止めるべき?手続きのタイミングと流れ


 

家屋事前調査を依頼する

 

近隣住民とのトラブル対策の一つとして、家屋事前調査もおすすめです。家屋事前調査とは、工事前にブロック塀など自宅の工作物や近隣家屋の状態を記録する調査のことです。

 

事前調査をしておくことで、解体工事前からあった外壁のヒビや破損に対する損害賠償請求など、理不尽な隣家補修トラブルを避けることができます

 

関連記事:解体工事前の近隣家屋調査とは?調査項目や費用、流れを教えます


 

 

解体工事を安全に進めてもらうためには解体のプロへ直接委託がおすすめ

 

解体工事を安全に進めてもらうためには解体のプロへ直接委託がおすすめ

 

解体工事を安全に進めてもらうためには、「解体のプロ」に直接委託するのがおすすめです。

 

もちろん、不動産会社などの他業者にも、解体工事を依頼することは可能です。とはいえ、新築建て替え時に解体が専門ではない業者に依頼すると、安全な作業に対する理解が足りておらず、想定外の事故が発生してしまう可能性があります。

 

一方で解体業者であれば日ごろから安全意識が高いため、作業者の安全はもちろんのこと、周辺住民にも配慮してくれます。そのためスムーズに解体工事を済ませるうえでは、解体の豊富な知識と経験を持っている「解体業者」がおすすめです。

 

 

まとめ

 

解体工事は国が定める安全対策に基づいて、危険予知活動や養生シートの設置などにより工事現場や周辺環境に対して配慮されながら行われます

 

また解体工事関連の事故を未然に防ぐためには、施主も工事関連のトラブルや事故に対して慎重になると良いでしょう。特に施主が意識すべき対策で重要なのが、業者選びです。解体関連のトラブルを回避するためには、解体のプロである「解体業者」への直接委託がおすすめです

 

東京都目黒区の株式会社上池解体興業(BOCCOS/ボッコス)では、解体工事をフルサポートしております。東京都内を中心に「千葉・埼玉・神奈川」の関東地域において、「空き家物件・木造住宅・マンション・アパート・ビル」などの解体工事を承っております。また当社では丁寧なサービス対応や近所間のトラブル対策を心がけておりますので、初めての方でも安心してご利用いただけます。お見積もりは無料ですので、当社ホームページ上の「電話やメール」からお気軽にお問い合わせください。

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